行け! せんべろ探検隊。

千円でべろべろに酔える店を彷徨う、せんべろ探検隊ストーリーです。探検隊だから、時には、危険なまんべろも。いざ、せんべろ劇場へ! まぐまぐで、メールマガジンを発行してます。ほぼ週末に人気記事を発送してます。

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土佐清水

土佐清水『まるくす亭』(高知)せんべろやりよります。

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 パラダイスに行った。
 川漁師のえっちゃんが働いている店だ。最近、えっちゃんは早番が川漁師、遅番がパラダイスなのである。
「何時間くらいかかったん?」と、えっちゃんが云った。
「枚方から7時間くらいかな」
「疲れたろう。土佐の酒、今夜は飲もう」

 わっとおねーちゃんに囲まれた。
 「献杯やろう。日本酒持って来てや」と、えっちゃんが云った。
 献杯と返杯が続く、土佐の酒の作法である。

 土佐の人たちは酒が出ると、すこぶる陽気になる。文字通りパラダイスである。
 そういえば何かの小説で、坂本龍馬たちの宴会シーンを読んだことがある。よくは覚えていないけど、倒れて反吐が出るまで飲まさないと、土佐の接待は成功したといえない。と書かれてあった。
 えっちゃんたちと飲んでいると、あれは誇張じゃないな。と思うよ。

 えっちゃんとの出会いは奇遇だった。
 四万十川に取材に行った時のことだ。地元の人たちにインタビューをしたんだけど、その中にえっちゃんがいた。カメラマンもエディターもクライアントも東京だったけど、僕だけが大阪だ。
「うち、来年の4月に枚方に『寺田屋』って居酒屋出すんです」と、えっちゃんが僕の名刺を見て云ったのを覚えている。
 四万十まで7時間くらいかかるのに、家から10分のところに店が出来たのも驚きである。
「淀川で寺田屋って云えば、坂本龍馬だよね」と、僕が云った。
 坂本龍馬が泊まっていた伏見の船宿が『寺田屋』だからだ。
「知らんかった。うち、苗字が寺田やから。寺田屋やから」
 偶然だったのか・・・。苗字だたのか・・・。
 なるほどである。
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 さんざん献杯・返杯をして、僕たちはパラダイスを出た。
 何を話したのかも覚えていないし、もはやここがどこかも怪しい。
「もう一軒行こう」と、えっちゃんがフラフラしながら云った。
「土佐にせんべろ屋ってあるの?」
「あるっちゃ」
 案内してくれたのは、土佐清水にある『まるくす亭』だった。中村から車で30分くらい。運転手してくれたのは、パラダイスのユカちゃんだった。
「お腹空いたねぇ」と、助手席のえっちゃんが云った。
 暗い道を飛ばしたら、土佐清水まであっという間だった。酔っていたからかもしれないけど。

『やりよります』
 店に着くと土佐弁で看板が出ていた。方言がなんともいい。
「うちボトルあるから、それで飲もう」と、えっちゃんが云った。
「何がうまい?」
「宋だ鰹とか焼き節とかかな」
 じゃーそれを、と頼み、ボトルは『いいちこ』なので、僕は麦ロックを。
 ユカちゃんは、ウーロン茶だ。
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「お腹空いたー。やっとごはんや」と、ユカちゃんが云った。
「ここ、ボロやけど客筋がええし、お気に入りや」と、えっちゃんが云った。
 いい味だしてる。ボロいところも、むしろいい感じだ。
「龍馬は、鯖寿司が好きだったらしいよ」と僕が云うと、
「そうなん」と、えっちゃんは興味なさそうに云った。
「枚方の寺田屋で、龍馬の鯖寿司だしてよ。あそこなら、僕の家からすぐだ」
「じゃぁ、考えてよ。食わしちゃるけん」
 僕が考えるのかよ。とは思ったけど面白いかもしれない。

「換気扇掃除しないのかなぁ」と、えっちゃんが呟いた。
 汚れてはいるけど、これもまるくす亭の味である。
「いつまでおるん?」
 二、三日? 連日、パラダイスで献杯返杯に呼ばれると死にそうなので、適当に答えておく。ユカちゃんが、宋だ鰹をうまそうに食べていた。
 部屋がぐるぐる回っていた。かなり酔っているらしい。
「換気扇、綺麗にしたいなぁ」と、えっちゃんがぼんやりと呟いていた。
<取材 エツコ@パラダイス 記事 紙本櫻士@コピーライター>
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まるくす亭
住所 高知県土佐清水市栄町430ー119
電話 0880ー82ー3467
土佐のせんべろ屋です。ボトルがあったけど、ひとり千円以下です。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
【全国で活躍するせんべろ隊員たち】
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@元女優 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab なるみ@おかえり
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
         沙也加@すくもー 乾@八尾YEG トモコ@吹田YEG
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
      隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
      隊員 アラピー@キャンプ命
土浦せんべろ隊長 ススム@ミック
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ! ユウシ@会津YEG
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
      隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命 弓子@キャベツ千切り
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一

土佐清水『道楽亭』(高知)川ごはん。海ごはん。

川漁師体験取材がやって来た!11263081_820637848014494_7247814257753302601_n

 今日も四万十の空は雲ひとつなく、ここのところ快晴が続いていた。
「ウナギがよう捕れよう」
 リョウさんは、細長い仕掛けからウナギをバケツにザッとあけながら云った。ウナギの他に川魚、エビもいる。

「それ、スッポンやろう」
 スッポンが、くねくねとバケツの中で暴れているのを見て、エツコが云った。ウナギの仕掛け(延縄)にスッポンが紛れ込んでいたらしい。
 不安定な舟の上で転ばないようにふらついて危なっかしい。エツコは、まだ、舟に慣れていない。
「スッポン鍋は、どうや」と、リョウさんが云った。
「うちが泥抜きするけん、来週にでも鍋にしよう」
「で、あれ、どうなった?」と、リョウさんが訊いた。
「あれって?」
「あれやんか」
「わからん、あれ云われても」
「俺に紹介してくれるって娘や」
「あれかぁ、のうなったわ」
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 リョウさんは、舟先に座ると黙ってタバコに火をつけた。
「ほうかい」と、しばらく黙ってから呟いた。そんなに期待してたのか、とエツコは意外に思った。
川漁師体験の企画がうまくいきゆう。今夜は、その打ち合わせや」
「話しをはぐらかしなや」
 エツコが始めた川漁師体験に客が集まり始めていた。遠くは東京や長野からも申込みが来る。仕事を辞めて恐る恐る始めた事業だったが、やっと注目されはじめていた。
「今晩、テレビ局が来るけん、一緒に来てや。うちやと分からんけん」
「俺だって、テレビなんて知らんぞ」
「漁師さんも一緒に話しが聞きたい云うてた」
「絶対、いやや」
 リョウさんは、仕掛けを川の中に沈めた。人に会うのが苦手なリョウさんだが、協力してもらわないと、とエツコは思っていた。酒さえ飲ませば話し始めるから、実は、リョウさんはちょろい。
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「ディレクターの覚田です」
 エツコは覚田が差し出した名刺を受け取った。関東テレビ第二制作部ディレクターと書いてあった。
「すみません、うちも田中も名刺がないもので」
「いいんです、いいんです。わざわざ、ご足労いただいて恐縮です。私は土佐が初めてなもので、どこでお話をすればよいか分からなくて、宿の者に尋ねたら近くの『道楽亭』が美味しいということで、ここで土佐の料理を食べながら、明日の打ち合わせができればと、いえいえ、お時間はとらせません」
 覚田は45、6くらいに見えた。すり切れたブルージーンズによれよれのカーキ色のシャツを着ていた。長く伸びたくせっ毛を横分けにしていたが、頭が薄くなりかけている。
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「川魚はあるのでしょうか?」と、覚田が訊いた。
 とりあえずビールと、覚田が注文する。
「ここは土佐清水やから、宋だ鰹とか海の魚がええ、思います。タコのカルパッチョも美味しいです」と、エツコが云った。
「来られたことがあるんですか?」
「ええ、何度か。コウロウも旨いですよ」と、エツコが頷いて云った。
「コウロウ?」
「イシダイのでかいヤツ」と、リョウさんがボソっと云った。
「さすが、漁師さん! お詳しい。明日はよろしくお願いします。番組一押しアイドルの平田レイナちゃんが川漁師の体験をしてもらい、その後、河原でバーベキューを撮りたいと考えてます。川漁師料理をガツンと食べます。レイナは人気急上昇中のセクシーアイドルなんですよ。ええ、ええ、まぁ、漁師さん飲んでください。お代わりお願いします〜」
 覚田はレイナちゃんの宣材写真をテーブルに置いた。布が少ないセクシーな水着の写真だ。エツコが見てもドキドキする。
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「うちは、こんなん着れんが」と、エツコは困惑しながら云った。
「そーやなぁ、年齢的に無理やぞ」と、リョウさんがビールを飲んで云った。
 エツコが怖い顔で、リョウさんを睨んだ。
「着れるが!」
「いやいやいや、明日は、普段の服装で結構です。もちろん、着たいのであれば用意させますが、できれば、できればいつも通りで。ただレイナちゃんは、ミニスカートですが、大丈夫ですか?」
「ミニスカ漁師、ええがぞ」と、リョウさんが云った。
 酔ってきたらしい。リョウさんの舌がなめらかになってきた。
 コウロウが来た。土佐清水で上がったばかりのヤツだ。
「旨い。土佐の魚はぜんぜん違いますね」と、覚田が云った。
「川魚もうまいちや」と、リョウさんが云った。
「清流、四万十川で川漁師体験をするセクシーなお二人が共演すれば、視聴者は釘付けでしょう」と、覚田はガッツポーズをしながら云った。
「ミニスカ漁師頑張ります」と、エツコが云った。
「いやいやいや、エツコさんはいつも通りの服装でお願いします」と、覚田が笑いながら云った。
「はぁ、ほっとしました」と、エツコ云うと、
「ほんまや」と、リョウさんが続けた。
 エツコはリョウさんを睨み、ビールを飲み干した。
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 小一時間ほどで、覚田との打ち合わせは終わったが、ふたりは土佐清水で作戦会議をすることになった。まぁ、飲み足りないだけだけど・・・。
 さて、久しぶりの土佐清水、どこへ行こうか。
 夜は、まだまだこれからである。
<取材 エツコ@パラダイス 記事 紙本櫻士@コピーライター>
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道楽亭
住所 高知県土佐清水市栄町10ー7
電話 0880ー82ー3667
交通 土佐くろしお鉄道宿毛線 土佐中村駅からクルマで30分
営業 17時30分から24時
定休日 日曜日
ひとり2千円くらいでした。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
【全国で活躍するせんべろ隊員たち】
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@元女優 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab なるみ@おかえり
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
         沙也加@すくもー 乾@八尾YEG トモコ@吹田YEG
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
      隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
      隊員 アラピー@キャンプ命
土浦せんべろ隊長 ススム@ミック
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ! ユウシ@会津YEG
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
      隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命 弓子@キャベツ千切り
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
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