行け! せんべろ探検隊。

千円でべろべろに酔える店を彷徨う、せんべろ探検隊ストーリーです。探検隊だから、時には、危険なまんべろも。いざ、せんべろ劇場へ! まぐまぐで、メールマガジンを発行してます。ほぼ週末に人気記事を発送してます。

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掛川

掛川『投票所』(静岡)男女出会いの店ってあるけれど。

本当に出会えるのか?IMG_3944

 リョウスケは、独身だった。
 45歳だけど、バツはなしだ。計算が苦手な公認会計士で、中肉中背のどこにでもいるような男だ。そろそろ結婚でも、と思ってから10年以上経って焦っていた。
 このまま、10年経ったら55歳独身になってしまうじゃないか。

「最短で3ヶ月でご結婚なされた方が大勢いらっしゃいます」と、結婚相談所の若い女性に云われ入会もした。
 あれから、二年である。
 どこかにいい出会いはないのだろうか?
 そんなリョウスケが仕事帰りにいっぱい飲むか、と珍しく本陣通りにやってきた。いつもは、判で押したように行きつけの店ばかりだけど、今日は、珍しく新しい店を開拓したくなったのだ。
 すると『男と女の出会い酒場』という看板を見つけた。
 『投票所』という焼き肉と海鮮の店だ。
 看板を見ながら、リョウスケは友だちのインチキ占い師に「いつもと変わったことをしなさい。そうすれば、出会いがあります」と云われたのを思い出していた。 そうか、これだったのか。と、リョウスケは思った。
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「ごめんなさい」
 しまった、ごめんくださいだ。新しい彼女がいるかもしれないと思うと、浮き足だってしまっている。ここは、堂々としなくちゃ。と、リョウスケは思った。
「ビールを」と、カウンターに座りオヤジに云う。
「ひとりかい」
 頑固そうなオヤジだった。
「女性客も来ますか?」
 店内は、リョウスケひとりだった。
「そりゃ来るさ。まぁ、飲んで待ってな。なにか食うかい?」
 リョウスケは大アサリを頼んだ。ビールに合いそうだ。
「今日の大アサリは上等だ」
 そう云うと、オヤジは大アサリを炭火で焼きだした。
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 しばらくすると、同年代くらいのサラリーマンが入って来た。なかなか、女性とは出会えないな。と、リョウスケは残念に思った。
 サラリーマンは、ビールとイイダコを注文した。イイダコも旨そうだ。
「兄さんひとりかい?」と、サラリーマンはネクタイを外しながら云った。黒縁眼鏡をかけて、口ひげを生やしている。スーツも腕時計も高級そうに見えた。
 リョウスケがひとりだと答えると、お近づきのシルシに、とリョウスケにもビールを、とスーツが云った。
「俺は初めてなんだよ。よく来るの」と、スーツが云った。
「僕も初めてです。イイダコ、よさそうですね」
「ああ、食べてよ」
 そう云うと、イイダコをひと串リョウスケに手渡した。
 で、ビールで乾杯! 
 相手がいると楽しい。と、リョウスケは思った。
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「近くなの?」と、スーツが訊いた。
「ええ、電車には乗りますが近くです」
「出会いの店って書いてるから、面白そうで入って来たんだよ」と、スーツは云った。
「あれ、僕もですよ」
「今夜は女性がいなくて、すみませんねぇ」
 大アサリを焼きながらオヤジが云った。
「兄さんと話すのも楽しいよ」
 スーツはそういうと、リョウスケの肩をポンと叩いた。
 少し酔っているらしいけど、気さくな人だなと思った。
「嫁さんはいるのかい?」と、スーツが訊いた。
「独身です」
「俺もだ、奇遇だねぇ」

 そう云うと、スーツはビールをお代わりした。「兄さんにも」とオヤジに云う。
「いえ、今度は僕がおごりますよ。オヤジさん、こっちにつけて」
「いいって、いいって」
 そう云うと、スーツはリョウスケの肩をポンポンと親しげに叩いた。
 大アサリが来た。
 リョウスケは、さっきのお返しにスーツにお裾分けをした。
「俺、アサイって云うんだ」と、スーツが自己紹介をした。
 すると、アサイはリョウスケの膝に手を置いて、耳元でささやくように云った。
「男が男を好きになってもいいよな」
<記事 大阪せんべろ探検隊 紙本櫻士@コピーライター>
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焼き肉・海鮮 投票所
住所 掛川市連雀2ー7
電話 090ー8959ー4016
交通 掛川駅から徒歩4分
営業 17時から24時
定休日 日曜日
二千円くらいでした。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
【全国で活躍するせんべろ隊員たち】
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@元女優 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
      隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
      隊員 アラピー@キャンプ命
土浦せんべろ隊長 ススム@ミック
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
      隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命 弓子@キャベツ千切り
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一

掛川『樹(いつき)』(静岡)掛川のおでん。地酒。

名物、掛川おでん。IMG_3895

 本陣通り『ひぐらし』の店主に、旨い掛川おでんがあると聞き、僕たちは『樹(いつき)』へ移動した。

 静岡おでんというと、出汁が黒いイメージだけど『樹』のおでんスープは、透き通っている。だし汁にイワシやサバを入れると黒くなるらしいが、掛川は違うらしい。
「上品なおでんですね」と、みーやんが女将に云うと、
「みんな静岡の黒い出汁を期待して来るのかな」と、女将は首を傾げて云った。

「大阪なんか、出汁にずぼっとチロリを突っ込んでます」と、僕が云った。
 天満の権兵衛である。
「そいつは乱暴だね」と、隣で飲んでいる法被姿がおじさんが云った。
 掛川祭の休憩で、いっぱい飲みに来ているという。おじさんのツレも同じデザインの法被を着ている。ふたりとも、陽に焼け顔を真っ赤にしていた。
「おじさんと同じものを」と、女優サナエが法被おじさんの前に並んでいる皿を見て云った。ハラスにおでん、ワカサギの天ぷらである。
「地元の人と同じモノを注文すれば、間違いないんや」
 そう云うと、サナエはビールをお代わりした。
 相変わらず、乱暴な芸風である。
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 僕は地酒が飲みたかったから、女将に選んでもらう。
 静岡の地酒、特別純米酒『国香』と純米大吟醸『葵天下』。比べてみると、吟醸の香りがする『葵天下』が好みだった。だけど、腰を据えて飲み出すと『国香』の方が、掛川おでんに合うように思えた。

「掛川の方言ってどんな感じなんですか?」と、僕は隣に座っている眼鏡をかけた法被おじさんに尋ねてみた。
「だら、とか、そうら」とか、云うね。
「大阪は、そうでんがな、とかいうんですか?」と、僕の対面に座っているカップルで飲んでる兄さんが云った。ふたりで静岡から来たらしい。
「いわへんです。明石家さんまくらいですわ。でも、あの人は奈良やし。あれは芸人言葉やね」と、サナエが説明した。
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 例外はある。
 僕が所属する北大阪商工会議所に、そうでんがな。違いまんがな。などと、連発している人物がいるのだ。船場あたりのジイサンが話しそうな訛である。枚方で、話している人は、たぶん、彼くらいだろう。オジイさん子なのかもしれない。
「K本さんだね」と、僕が云った。
「あれはちゃいますよ。ひとりで、でんがな、まんがな、云ってるだけです」
 『葵天下』を飲みながら、みーやんが云った。みーやんもこっちが好みだそうだ。
「掛川祭は、夜に盛り上がるから、これからですよ」と、眼鏡をかけた法被おじさんが云った。
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 山車が41台も出る。神社7社、41町あるからだそうだ。町が競って、山車を披露する。
「掛川の名物って何ですか?」と、みーやんが訊いた。
「さぁ、芋汁かなぁ。掛川は、報徳の町だから、外食をあまりしなかったんです。始末するんですよ。掛川の人たちは」と、おじさんが云った。
 二宮金次郎の唱えた『報徳』である。身の丈に合った生活を良しとする掛川の人たちは、外食が苦手なのかなぁ。金治郎は、掛川に関係の深い人物なのである。
「思い当たる節はあります」と、もうひとりの法被を着た年配のおじさんが云った。
「芋汁食いたいですね。もう、俺は芋汁の口になってます」と、みーやんが云った。
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 尋ねても派手な名物が、どうも掛川には見当たらない。誰に訊いても、芋汁かなぁ、くらい。でも、こうして町を歩いていると、ごろごろとありそうなのだ。
 おでんだって、十分、掛川名物だと思う。地元の人たちはさして気づいていないのか・・・。掛川大祭にしろ、三年に一度の大きなお祭りなのに、あまり知られていないように思う。不思議だった。
 せんべろ探検隊的には、掛川は興味深い街だ。ちょいと、腹ごしらえもでき、僕たちの探検は続くのだった。
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>
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樹(いつき)
住所 掛川市連雀2ー7
電話 0537ー24ー9655(ひぐらしと共用)
交通 掛川駅から徒歩4分
営業 16時から23時
定休日 水曜日
ひとり二千円らくいでした。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
【全国で活躍するせんべろ隊員たち】
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@元女優 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
      隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
      隊員 アラピー@キャンプ命
土浦せんべろ隊長 ススム@ミック
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
      隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命 弓子@キャベツ千切り
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一

掛川『ひぐらし』(静岡)黒はんぺんと掛川大祭。

せんべろ探検隊、掛川大祭を行く。IMG_4043

「もう、三年分歩きました」
 と、掛川せんべろ隊長の川人さんが云った。
 セッタに法被を着て、顔は陽に焼け真っ黒である。掛川に着いて久しぶりに川人さんに会った時、別人かと思うくらい。
「昨日遅くまで飲んでて、倒れるように寝てました」と、川人さんが云った。
 ずいぶん疲れているようだった。

 毎年、10月第2週に開催される掛川祭で、山車と一緒に連日練り歩くと、終わった頃に別人になるらしい。特に今年は、三年に一度の掛川大祭で、9日から12日まで4日間、練り歩いている(すごいですね)。
 4日も祭りに没頭したら、次の週は何もできないんじゃないか、と思う。とはいえ祭りの間は、そんなこと忘れて大騒ぎである。ワッショイ! オッショイ! 掛川に着くと、街中にそんなオーラが漂っていた。
 掛川、来週、大丈夫なのか・・・。
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 川人さんは先月9月27日(日)枚方で開催された『千人の月見の宴』に、掛川から来てくれたのである。
「掛川祭りにも来てください。ものすごく盛り上がるんです」と、川人さんが会場で誘ってくれ、
「行きます。行きます」と、女優サナエが酔っ払って答え、僕とみーやんと3人でクルマを飛ばして、掛川大祭である。
 朝早くでたから、僕たちもちょいぐったり。
「掛川には、せんべろ屋があまりないんです」と云いながら、川人さんが案内してくれたのは、本陣通りにある『ひぐらし』である。
 狭い通りに個性ある小さな店が集まってできたエリアが本陣通りだ。北海道の函館の屋台村がちょうどこんな感じだったな、と僕は思い出していた。訊くと、北海道に点在する屋台村をモデルにしたと云う。そーなんだね。
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 通りに入ると、せんべろ屋がひしめいていた(たぶん)。
「めっちゃええやん」と、サナエが叫んだ。飲む気まんまんである。
 まず『ひぐらし』のカウンターに僕たちは4人で並んで座った。
 さぁ、と、キリッと冷えたビールで乾杯!
 旨い。のである。
「掛川らしいおつまみはありますか?」と、みーやんが店主に尋ねた。
「え、難しいなぁ」と、髭を生やした人なつこそうな若い店主が云った。
「黒はんぺんフライがあるで」と、サナエが云った。
「そりゃ、静岡の名物だ。イワシで黒いんだ。ちびまる子ちゃんが、駄菓子屋で食べてるおやつ」と、僕が云った。
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 ちびまる子ちゃんは、静岡の小学生だ。駄菓子屋で黒はんぺんやスジ肉を食べるシーンが出てくる。
「俺は、イカのわた焼き」と、みーやんが云った。
「それは掛川ちゃうやろ」と、サナエが云った。
「掛川の名物は何ですか?」と、僕は川人さんに訊いてみた。
「イモ汁かなぁ」
「地味な名物やん。ここイモ汁あるの」と、サナエが店主に訊くと、ないという。
「ちょっと、遠いけど旨い店があります。イモは自然薯なんですよ」と、川人さんが云う。
「じゃぁ、イカのわた焼き」と、みーやんが注文した。
「イカが食いてぇだけなんじゃないの」と、サナエがみーやんに突っ込んだ。
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 黒はんぺんフライが来た。ソースを一緒に出してくれたが、つけないで食べた方がいいと云う。じゃぁ、それでひとついだだく。
「めっちゃうまいやん。黒はんぺん。黒いし」と、サナエが云った。
「こっちでは、はんぺんって云うんです。もともと、はんぺんは黒かったから普通に、はんぺん」と、店主が云った。
「せんべろ屋あるやんか」と、サナエが川人さんに云った。
「地元にいると、よく分からなくて」
 ちょっと、と川人さんは携帯に電話をした。
「山車に戻ってまた来ます」と、すまなさそうに云うと、ビールを飲み干して小走りに姿を消した。
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「忙しそうですね」と、みーやんが云うと、
「そりゃそーだろーよ。まぁ、飲もう」と、サナエはビールをお代わりした。
 ペースが速すぎで、まずいかもしれない。と、僕とみーやんは思った。
「オススメの店はありますか?」と、僕は店主に尋ねた。
「すぐ、そこにイツキって店があります。そこがいいかなぁ」と、店主が云った。

 遠くから祭り囃子が聞こえていた。
 法被を着た人たちが、街中をうろうろしている。お面をつけた子どもたちが歩いている。でも、祭りはこれからだ。で、僕たちは探検を優先することに。
 まだまだ、奥が深いぞ、掛川せんべろ事情。なのである。
<案内 掛川せんべろ隊長 川人@伝える人 記事 紙本櫻士@コピーライター>
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ひぐらし
住所 掛川市連雀2ー7
電話 0537ー24ー9655
交通 掛川駅から徒歩4分
営業 11時30分から15時 17時から23時
定休日 水曜日
ひとり千円ちょい。せんべろでした。
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      隊員 サナエ@元女優 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab
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      隊員 ひろみ@デザイナー
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