行け! せんべろ探検隊。

千円でべろべろに酔える店を彷徨う、せんべろ探検隊ストーリーです。探検隊だから、時には、危険なまんべろも。いざ、せんべろ劇場へ! まぐまぐで、メールマガジンを発行してます。ほぼ週末に人気記事を発送してます。

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土佐せんべろ探検隊

四万十『ビアハウス四万十』(高知)深夜食堂は四万十やけん。

焼きそばと四万十の青のり。12231475_848362781927809_1559722714_n

 映画『深夜食堂』の原作者、阿部夜郎さんのトークショーがあると云うので、えっちゃんに誘われて行ってきた。

「ソース焼きそばに四万十川の青のりをかけると香りがよくなるって、セリフが深夜食堂にあるんよ。原作者は、絶対、四万十の人やって思った」と、川漁師のえっちゃんが云った。
 漫画家の阿部さんは、四万十出身だそうだ。
「四万十の人がモデルやったりするんで」と、えっちゃんが歩きながら自慢げに云う。
 酒飲みのえっちゃんは、ドラマを見ていると飲みたくなる。僕もそーだ。映画でも、飲むシーンが基本である。これでは飲まずにいわれないじゃないか。
 で、
「もう、たまらん、飲みに行こう」と、トークショーが終わったらえっちゃんが云った。

 どこにしよかと、僕が訊くと、
「ビール飲みながら、ソース焼きそばが食べたい」と云う。
 つまり深夜食堂のドラマで見たみたいにだ。なので僕たちは『ビアハウス四万十』に行くことにした。
 あそこなら、ソース焼きそばが食える。ドラマさながらタマゴが乗ったやつだ。
「漫画読んでると四万十の人やなぁ、と思うシーンが出てくるんよ」
「どんな?」
「よう分からんけど、四万十らしさがる」
「あれって新宿あたりの店だろ」
「大阪とはちゃうねぇ」
「でも、どっか四万十の風が吹いてるけんよ」
 そんな風は僕には分からなかったけど、住んでいる人には思い当たる節があるのかもしれない。
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 僕たちはビールで乾杯をして、鰹と蛸酢を頼んだ。ソース焼きそばもね。
「タコにした赤いウィンナーも食べたい」と、えっちゃんが云った。
 深夜食堂の第一話に出てくるツマミだ。油でパリッと炒めた赤いウィンナーは魅力的だったけど、ここは深夜食堂じゃないからなぁ。
「えっちゃんの料理って、旨いよねぇ」
 何度か食べたけど、彼女は料理が上手い。ただ、ちょい豪快な男の料理だったりする。
「ビールを飲みながら料理するのが、ええ」
 やはり男の料理である。
「キッチンドランカーかよ」
「えいやんか。休みの午後に、ビールを飲みながら煮物とか作ってると、なんか幸せになるんや」
 僕もパスタを茹でながらキリッと冷えたビールを飲むのが好きである。暖かい湯気が時折漂う中で飲むビールって旨いんだよ。
「深夜食堂やれば、人気がでるかもね」
「せやねぇ」
 そう云うと、彼女はビールを飲み干しお代わりをした。
「四万十でやる?」と僕が訊くと
「うちなら大阪や」と、彼女はご機嫌な調子で云った。
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 四万十は遠い。
 高速道路が途中でなくなるし、高知空港からも結構ある。ただ、それだからこそ魅力的な何かが残っていた。食にせよ、人情にせよ、心惹かれるものがあった。えっちゃんは、それを深夜食堂の原作に感じ取っているのかもしれない。
 よそ者の僕たちには分からない、四万十のなにか・・・。

「川漁師は面白い?」と、僕が訊いた。
 えっちゃんが、始めた四万十の川漁師体験の事業だ。四万十の伝統的な漁法を体験させてくれる。
「おもろいで。ただ待ち時間が大変やけど」
「ビール飲みながら待つのは?」
 えっちゃんが舟の上でビールを飲みながら、スマホを眺めている姿が見えるような気がした。
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「今度、舟の上で飲もう! 酒、用意するけん」と、えっちゃんが云った。
 えっちゃんがビールのお代わりを頼む。僕もだ。

 ソース焼きそばには、生卵が落とされていた。
 ドラマでは目玉焼きだったけど、ここは生卵だ。ジュージューいっている間に混ぜると、タマゴが固まって深夜食堂で見た焼きそばになっていった。そーなると、四万十の青のりが欲しいなぁ。
 えーっと、青のりありますか?
<取材 エツコ@パラダイス 記事 紙本櫻士@コピーライター>
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ビアハウス四万十
住所 高知県四万十市中村天神橋27
電話 0880ー34ー0355
交通 中村駅から1400メートル
営業 17時から22時30分
定休日 第三月曜日
2千円ちょいでした。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
【全国で活躍するせんべろ隊員たち】
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@女優 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab なるみ@おかえり
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
         沙也加@すくもー 乾@八尾YEG トモコ@吹田YEG
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
      隊員 ひろみ@デザイナー ナホ@バイオリニスト
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
      隊員 アラピー@キャンプ命
土浦せんべろ隊長 ススム@ミック
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ! ユウシ@会津YEG
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
      隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命 弓子@キャベツ千切り
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一

土佐清水『まるくす亭』(高知)せんべろやりよります。

土佐のせんべろぜよ!12167478_839858796111541_520824759_n

 パラダイスに行った。
 川漁師のえっちゃんが働いている店だ。最近、えっちゃんは早番が川漁師、遅番がパラダイスなのである。
「何時間くらいかかったん?」と、えっちゃんが云った。
「枚方から7時間くらいかな」
「疲れたろう。土佐の酒、今夜は飲もう」

 わっとおねーちゃんに囲まれた。
 「献杯やろう。日本酒持って来てや」と、えっちゃんが云った。
 献杯と返杯が続く、土佐の酒の作法である。

 土佐の人たちは酒が出ると、すこぶる陽気になる。文字通りパラダイスである。
 そういえば何かの小説で、坂本龍馬たちの宴会シーンを読んだことがある。よくは覚えていないけど、倒れて反吐が出るまで飲まさないと、土佐の接待は成功したといえない。と書かれてあった。
 えっちゃんたちと飲んでいると、あれは誇張じゃないな。と思うよ。

 えっちゃんとの出会いは奇遇だった。
 四万十川に取材に行った時のことだ。地元の人たちにインタビューをしたんだけど、その中にえっちゃんがいた。カメラマンもエディターもクライアントも東京だったけど、僕だけが大阪だ。
「うち、来年の4月に枚方に『寺田屋』って居酒屋出すんです」と、えっちゃんが僕の名刺を見て云ったのを覚えている。
 四万十まで7時間くらいかかるのに、家から10分のところに店が出来たのも驚きである。
「淀川で寺田屋って云えば、坂本龍馬だよね」と、僕が云った。
 坂本龍馬が泊まっていた伏見の船宿が『寺田屋』だからだ。
「知らんかった。うち、苗字が寺田やから。寺田屋やから」
 偶然だったのか・・・。苗字だたのか・・・。
 なるほどである。
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 さんざん献杯・返杯をして、僕たちはパラダイスを出た。
 何を話したのかも覚えていないし、もはやここがどこかも怪しい。
「もう一軒行こう」と、えっちゃんがフラフラしながら云った。
「土佐にせんべろ屋ってあるの?」
「あるっちゃ」
 案内してくれたのは、土佐清水にある『まるくす亭』だった。中村から車で30分くらい。運転手してくれたのは、パラダイスのユカちゃんだった。
「お腹空いたねぇ」と、助手席のえっちゃんが云った。
 暗い道を飛ばしたら、土佐清水まであっという間だった。酔っていたからかもしれないけど。

『やりよります』
 店に着くと土佐弁で看板が出ていた。方言がなんともいい。
「うちボトルあるから、それで飲もう」と、えっちゃんが云った。
「何がうまい?」
「宋だ鰹とか焼き節とかかな」
 じゃーそれを、と頼み、ボトルは『いいちこ』なので、僕は麦ロックを。
 ユカちゃんは、ウーロン茶だ。
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「お腹空いたー。やっとごはんや」と、ユカちゃんが云った。
「ここ、ボロやけど客筋がええし、お気に入りや」と、えっちゃんが云った。
 いい味だしてる。ボロいところも、むしろいい感じだ。
「龍馬は、鯖寿司が好きだったらしいよ」と僕が云うと、
「そうなん」と、えっちゃんは興味なさそうに云った。
「枚方の寺田屋で、龍馬の鯖寿司だしてよ。あそこなら、僕の家からすぐだ」
「じゃぁ、考えてよ。食わしちゃるけん」
 僕が考えるのかよ。とは思ったけど面白いかもしれない。

「換気扇掃除しないのかなぁ」と、えっちゃんが呟いた。
 汚れてはいるけど、これもまるくす亭の味である。
「いつまでおるん?」
 二、三日? 連日、パラダイスで献杯返杯に呼ばれると死にそうなので、適当に答えておく。ユカちゃんが、宋だ鰹をうまそうに食べていた。
 部屋がぐるぐる回っていた。かなり酔っているらしい。
「換気扇、綺麗にしたいなぁ」と、えっちゃんがぼんやりと呟いていた。
<取材 エツコ@パラダイス 記事 紙本櫻士@コピーライター>
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まるくす亭
住所 高知県土佐清水市栄町430ー119
電話 0880ー82ー3467
土佐のせんべろ屋です。ボトルがあったけど、ひとり千円以下です。
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東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
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掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ! ユウシ@会津YEG
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
      隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命 弓子@キャベツ千切り
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

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撮影 田原慎一

堀詰『関羽』(高知)名物は、ゆでタン。

店主は、土佐のいごっそう。12178279_841370642627023_1132692219_n

 高知へ遊びに行くことになり、エツコはR56号をアウディーで飛ばしていた。
「もうちょい、ゆっくり走ろうよ。えっちゃんの運転はひやっとするけん」と、助手席のゆうちゃんが云った。
「コンビニ寄るで、喉が渇いたけん」と、窪川と書かれた看板を見てエツコが云った。

 ゆうちゃんがトイレに行っている間、ホットコーヒーをクルマの横で飲んでいた。遠くで鳥が鳴く声がした。熱いコーヒーを飲みながら、声のする方を見ると雲ひとつ無い青空が広がっていた。

「駅って遠いん?」
 男の声がした。
 振り向くと、ハンティング帽を被ったおじさんが立っていた。口ひげを生やしてジーンズに赤いTシャツを着た50歳くらいの痩せた男だ。
「歩いたら、日が暮れるくらい。遠いよ」と、エツコは云った。
「俺、高知まで行くねんけど、よかったら乗せてくれへん?」
 図々しい男だと思った。それに妙になれなれしい。
 さっさと断って仕舞おうと思っていたら、
 ゆうちゃんが、コンビニの袋を提げて戻ってきた。
「どうしたが?」
「高知までヒッチハイクしたい云うちょうが」
「頼んますわ。仲間とはぐれてん。俺、ユースケってミュージシャンや」
「歌ってるの?」

 ユースケは、これ。と云って、ポケットからなにやら出した。
「ハーモニカ?」と、ゆうちゃんが訊いた。
「ブルースハープや」
 そう云うと、ユースケはハープを鳴らした。
「えいで。その代わり演奏聴かせて」と、エツコが云った。
 商談成立である。

「こんなんもあるで」と、ユースケは大きな鞄からウクレレを出した。

 フランク永井は低音の魅力 神部一郎も低音の魅力
 水原ヒロシも低音の魅力
 漫談の牧伸二は低能魅力
 あーあーあ、やんなっちゃった、あーあーあ驚いた。

「何それ? おもろい」と、ゆーちゃんが云った。
「聞いたことある。でも、むっちゃ古いが」
「ウクレレええやろ。なんでもできるで」と、ユースケが笑いながら云った。
「かっこええヤツないの?」と、ゆーちゃんが云った。
「あるで」と、ユースケが云った。
 ジャズ、シズムアンド・ブルース、昭和歌謡。ユースケの演奏を聞いているうちにあっという間に、高知市内に着いた。
「今晩はライブとかあるん? 聞きにいくけん」と、ゆうちゃんが云った。
「ライブは一昨日、中村でやったんや。パラダイスって店」
「その店、むっちゃ知ってる」と、エツコが云った。
「今晩、堀詰にある『関羽』って店で飲んでるけん」と、ゆうちゃんが誘った。
「おおきに、じゃぁ、行こうかな」と、ユースケはクルマを降りて手を振った。
「絶対、来てね」と、ゆうちゃんも手を振っていた。
 ゆうちゃんは、惚れやすい。ダメンズばかりに引っかかる。
 危ない兆候だった。
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 『関羽』は、昔から馴染みの店で、高知に来るとなんとか時間を作ってでも、店主のオヤジさんに会いに来る。風貌が中国の武将、関羽のような白い髭を生やした土佐のいごっそうである。
 
開店前から人が並ぶくらい、地元では人気店で、今夜はうまく席が空いていてエツコはほっとした。
 
とりあえずビールと名物のゆでタンを頼む。このゆでタンが旨いのだ。
「ユースケくるかな?」と、ゆうちゃんが云った。
「また、変な男にひっかかるなよ」
「えっちゃんこそ」と、ゆうちゃんが笑った。
 人のことは云えない。でも、あの男はないやろう。と、エツコは思っていた。エツコには分かるのだ。あれは、ダメだと・・・。
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 来ないかな、とふたりが思った頃、ユースケが現れた。
 ゆうちゃんの顔がパッと明るくなる。絶対に、危ない。
「ちょい迷いましたわ」と、ユースケが云った。
「昼間、カッコよかった」
 酔ったらしく、ゆうちゃんは顔が赤かい。ユウスケは、ゆうちゃんの隣に座って、ビールを頼んだ。
「明日は、大阪に帰るが?」と、エツコが聞いた。
「あてもないし、どうしようか迷ってるねん」
「うちが、高知案内ちちゃるけん、おりよ」と、ゆうちゃんが云った。
「ほんまに?」と、ユウスケはビールを飲んで云った。口ひげにビールの泡がついている。
「ゆうちゃん、明日仕事やろう」と、エツコが云った。
「大丈夫や」
 そう云うと、ゆうちゃんはビールを飲み干してお代わりをした。軽くユウスケに寄り添っている。まぁ、いいけどね。
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「そんなら、俺、中村に戻って観光しようかな。やることもないし」
「はぐれた友だちは?」と、エツコが云った。
「ええねん。あいつらは」
「中村でライブやったらええが」と、ゆうちゃんが云った。
 もはやどうしようもない。とエツコは思った。ふたりとも大人なんだし。
 今夜は飲もう。折角の、高知で『関羽』だ。と、エツコは思った。
「おかわり!!」と、エツコが叫んだ。

 エツコも酔っていた。
「えっちゃん、まだ、飲み足らんやろう」と、店主が云った。
「おう、飲もう。飲もう」と、エツコが店主に云った。
「わたし楽しい」と、ゆうちゃんが云った。
 なんか女になってる。と、ゆうちゃんを見てエツコは思った。
 ひょっとすると、あたし邪魔なの?
<取材 土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス>
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関羽
住所 高知県高知市帯屋町1ー9ー19
電話 088ー823ー0982
交通 堀詰駅から徒歩2分
ひとり2500円くらいでした。
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年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
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         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
         沙也加@すくもー 乾@八尾YEG トモコ@吹田YEG
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
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下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
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掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ! ユウシ@会津YEG
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
      隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命 弓子@キャベツ千切り
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

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撮影 田原慎一
 

土佐清水『道楽亭』(高知)川ごはん。海ごはん。

川漁師体験取材がやって来た!11263081_820637848014494_7247814257753302601_n

 今日も四万十の空は雲ひとつなく、ここのところ快晴が続いていた。
「ウナギがよう捕れよう」
 リョウさんは、細長い仕掛けからウナギをバケツにザッとあけながら云った。ウナギの他に川魚、エビもいる。

「それ、スッポンやろう」
 スッポンが、くねくねとバケツの中で暴れているのを見て、エツコが云った。ウナギの仕掛け(延縄)にスッポンが紛れ込んでいたらしい。
 不安定な舟の上で転ばないようにふらついて危なっかしい。エツコは、まだ、舟に慣れていない。
「スッポン鍋は、どうや」と、リョウさんが云った。
「うちが泥抜きするけん、来週にでも鍋にしよう」
「で、あれ、どうなった?」と、リョウさんが訊いた。
「あれって?」
「あれやんか」
「わからん、あれ云われても」
「俺に紹介してくれるって娘や」
「あれかぁ、のうなったわ」
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 リョウさんは、舟先に座ると黙ってタバコに火をつけた。
「ほうかい」と、しばらく黙ってから呟いた。そんなに期待してたのか、とエツコは意外に思った。
川漁師体験の企画がうまくいきゆう。今夜は、その打ち合わせや」
「話しをはぐらかしなや」
 エツコが始めた川漁師体験に客が集まり始めていた。遠くは東京や長野からも申込みが来る。仕事を辞めて恐る恐る始めた事業だったが、やっと注目されはじめていた。
「今晩、テレビ局が来るけん、一緒に来てや。うちやと分からんけん」
「俺だって、テレビなんて知らんぞ」
「漁師さんも一緒に話しが聞きたい云うてた」
「絶対、いやや」
 リョウさんは、仕掛けを川の中に沈めた。人に会うのが苦手なリョウさんだが、協力してもらわないと、とエツコは思っていた。酒さえ飲ませば話し始めるから、実は、リョウさんはちょろい。
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「ディレクターの覚田です」
 エツコは覚田が差し出した名刺を受け取った。関東テレビ第二制作部ディレクターと書いてあった。
「すみません、うちも田中も名刺がないもので」
「いいんです、いいんです。わざわざ、ご足労いただいて恐縮です。私は土佐が初めてなもので、どこでお話をすればよいか分からなくて、宿の者に尋ねたら近くの『道楽亭』が美味しいということで、ここで土佐の料理を食べながら、明日の打ち合わせができればと、いえいえ、お時間はとらせません」
 覚田は45、6くらいに見えた。すり切れたブルージーンズによれよれのカーキ色のシャツを着ていた。長く伸びたくせっ毛を横分けにしていたが、頭が薄くなりかけている。
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「川魚はあるのでしょうか?」と、覚田が訊いた。
 とりあえずビールと、覚田が注文する。
「ここは土佐清水やから、宋だ鰹とか海の魚がええ、思います。タコのカルパッチョも美味しいです」と、エツコが云った。
「来られたことがあるんですか?」
「ええ、何度か。コウロウも旨いですよ」と、エツコが頷いて云った。
「コウロウ?」
「イシダイのでかいヤツ」と、リョウさんがボソっと云った。
「さすが、漁師さん! お詳しい。明日はよろしくお願いします。番組一押しアイドルの平田レイナちゃんが川漁師の体験をしてもらい、その後、河原でバーベキューを撮りたいと考えてます。川漁師料理をガツンと食べます。レイナは人気急上昇中のセクシーアイドルなんですよ。ええ、ええ、まぁ、漁師さん飲んでください。お代わりお願いします〜」
 覚田はレイナちゃんの宣材写真をテーブルに置いた。布が少ないセクシーな水着の写真だ。エツコが見てもドキドキする。
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「うちは、こんなん着れんが」と、エツコは困惑しながら云った。
「そーやなぁ、年齢的に無理やぞ」と、リョウさんがビールを飲んで云った。
 エツコが怖い顔で、リョウさんを睨んだ。
「着れるが!」
「いやいやいや、明日は、普段の服装で結構です。もちろん、着たいのであれば用意させますが、できれば、できればいつも通りで。ただレイナちゃんは、ミニスカートですが、大丈夫ですか?」
「ミニスカ漁師、ええがぞ」と、リョウさんが云った。
 酔ってきたらしい。リョウさんの舌がなめらかになってきた。
 コウロウが来た。土佐清水で上がったばかりのヤツだ。
「旨い。土佐の魚はぜんぜん違いますね」と、覚田が云った。
「川魚もうまいちや」と、リョウさんが云った。
「清流、四万十川で川漁師体験をするセクシーなお二人が共演すれば、視聴者は釘付けでしょう」と、覚田はガッツポーズをしながら云った。
「ミニスカ漁師頑張ります」と、エツコが云った。
「いやいやいや、エツコさんはいつも通りの服装でお願いします」と、覚田が笑いながら云った。
「はぁ、ほっとしました」と、エツコ云うと、
「ほんまや」と、リョウさんが続けた。
 エツコはリョウさんを睨み、ビールを飲み干した。
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 小一時間ほどで、覚田との打ち合わせは終わったが、ふたりは土佐清水で作戦会議をすることになった。まぁ、飲み足りないだけだけど・・・。
 さて、久しぶりの土佐清水、どこへ行こうか。
 夜は、まだまだこれからである。
<取材 エツコ@パラダイス 記事 紙本櫻士@コピーライター>
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道楽亭
住所 高知県土佐清水市栄町10ー7
電話 0880ー82ー3667
交通 土佐くろしお鉄道宿毛線 土佐中村駅からクルマで30分
営業 17時30分から24時
定休日 日曜日
ひとり2千円くらいでした。
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      隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
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全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

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撮影 田原慎一

四万十『誠道』(高知)四万十のうなぎ、旨いぜよ。

12030743_830320403732047_1833848466_n「売るだけやのうて、たまには食おう」

 川漁師のリョウさんが、タバコを一服しながらエツコに云った。
 作業ズボンに紺色のシャツを着て、いつもの頭巾を巻いている。
 そういえば四万十のうなぎを獲ってばかりで、ずいぶん食べていない。白焼きにタレ、お寿司、うなぎ、うなぎ、考えるとよだれが出そうだった。
「うなぎかえ?」と、エツコが訊いた。
「友だち連れてきいや」
 リョウさん、女の子に囲まれて飲みたいらしい。
「男の友だちでもええの?」と、わざと云ってみる。
 エツコは、リョウさんの横に座って顔をのぞき込んだ。
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「近いき。女の子の友だちや。おっさん連れてきなや。女の子やったあら四万十の、ざまなうなぎくわしちゃるけん」
 リョウさんはそう云うと、タバコを地面でもみ消しコーヒー缶に吸い殻を入れた。
「やったぁ」と、エツコは子どものようにはしゃいだ。
「高い店は無理や」と、リョウさんは云った。
「ほなら『誠道』がえいな」
 エツコが四万十に着たお客さんを連れて行く店だった。あそこなら、安く美味しいうなぎを食べさせてくれる。
 仕事を早く切り上げて、うなぎ三昧だ。ゆうちゃんを呼ぼう、とエツコは思った
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「漁師さんは、毎日、うなぎとか川魚食べてるのかと思った。アオサとか」と、ゆうちゃんが云った。
「そんなわけないやろう」と、リョウさんが云った。
「テレビで漁師のまかないって、料理番組見たことあるんだ。大きな鍋でぐつぐつとアンコウとかメヒカリとかいうサカナを食べてた。なめろうとか」
「それは、千葉の漁師やろ。千葉の漁師も毎日食うてないと思うで」と、エツコが云った。
「俺は、普通に、唐揚げとか天ぷらとか食ってるけん」
「アブラもんばっかりやんか」と、エツコが云った。
 ビールで乾杯。
 リョウさんが嬉しそうにスマホで、エツコとゆうちゃんの写真を撮ってくれた。
「写真、ちゃんと送ってや」
 云わないと、リョウさんは写真を撮るだけである。
「送った?」
「後でや」
「送れ!」
「献杯するぞ!」と、エツコが云った。
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 献杯と返杯は、土佐のしきたりだった。目下の者から杯を差し出し、挨拶をする。杯を受けたら飲み干して返し、今度は返された方が飲み干す。これを延々繰り返すのである。一度、献杯されたら、大変なのだった。

 お銚子の注ぎ口からではなくて、ちょっとずらして注ぐ。お酒の切れが悪くてこぼれそうになるけど『縁が切れる』と、土佐では注ぎ口を使わない。
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 うなぎの白焼きと寿司がきた。
「豪華や。今夜はせんべろ探検やなくて、冒険や」と、エツコが云った。
「まだ、せんべろやってるんか?」と、リョウさんが訊いた。
 リョウさんはうなぎの白焼きを旨そうに食べ、酒を飲んだ。
「やっちょる」とエツコが云うと、
「うちも仲間に入れてよ」と、ゆうちゃんが云った。
「返杯や」と、リョウさんが云った。
 今度は、エツコが受ける番だ。飲み干すと、献杯。返杯。献杯・・・。
「献杯や」
 ゆうちゃんの杯に、エツコがお酒を注いだ。
「味わって飲もうよ」と、ゆうちゃんが云った。
「酒は、味おうて飲むもんやないき」と、リョウさんが云った。
「倒れるまで飲むもんや」と、エツコが云った。
 横浜から移住してきたゆうちゃんは、たまに、ついて行けなくなる。でも、楽しい。と、ゆうちゃんは思っていた。ここの人たちは、本当に陽気なのだ。
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「川漁師って、面白い?」と、ゆうちゃんはえっちゃんに訊いた。
「仕事やで」と、リョウさんが云う。
「おまさんに、訊いちょらん」と、ゆうちゃんが云った。
「自然が好きやけん。答えにならんかもしれんけど」
「返杯や」と、リョウさんがえっちゃんの杯に注ぐ。
 リョウさんは、酒に強いのか、そんなに酔っている風には見えなかった。えっちゃんの方が、むしろ怪しい。

「ねぇ、せんべろ探検隊に入れてよ」と、ゆうちゃんが云った。
「入れたる。入れたる」と、リョウさんが笑う。
「なんかやらしいわ」と、ゆうちゃんが云った。
「献杯!」と、えっちゃんがゆうちゃんに注ぐ。
 こうして土佐の酒盛りは続くのだった。ゆうちゃんは、せんべろ隊に入るのか?
<取材 エツコ@パラダイス 記事 紙本櫻士@コピーライター>
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誠道(まさみち)
住所 高知県四万十市中村栄町24
電話 050ー5871ー0377
交通 中村駅出口2から徒歩18分
営業 17時から23時
定休日 木曜日
おごっていただきました。ありがとうございます。飲み過ぎの食べ過ぎ。ひとり5千円くらい?
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
【全国で活躍するせんべろ隊員たち】
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@元女優 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
      隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
      隊員 アラピー@キャンプ命
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
      隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命 弓子@キャベツ千切り
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一

四万十『やきにくや』(高知)やくきにくやでやきにく。

ダメンズ、ダウメンズ。12022276_827016960729058_1347777393_o

「子どもん頃、四万十でよう泳いじょった」と、エツコが云った。
 昨日まで雨が降っていたが、今日は朝から雲ひとつ無い。早朝から、頭に頭巾を巻いたリョウさんの四万十川に舟を出していた。夜のうちに、コロバシ(仕掛け)にかかった獲物を収穫するためだ。細長い筒の仕掛けだ。

「赤鉄橋の辺りで昔は泳ぎようたが、川が深うていまは無理やき」と、リョウさんが云った。
「うちも、あそこで泳いでたけんよ」
「川は、年々変わるきに」
 川面にペットボトルが浮かんでいた。仕掛けの目印だ。観光客が来ると、四万十川に浮かぶペットボトルのゴミに見えるらしく、眉をひそめる人がいる。その度に、エツコは、あれはゴミやのうて仕掛けの目印や、と説明をした。
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 リョウさんがコロバシを引き上げると、テナガエビが大漁だった。
「こんウナギは小さいけん」と、リョウさんが放流する。
「今夜は、友だちと焼き肉や」と、エツコが云った。
「どこで?」
「やきにくや」
「中村の名前がややこしい店やね。でも、安うてうまい。せんべろ?」
「千円より、飲むと思う」
「エツコ飲み過ぎ」
「一昨日も、ざまな二日酔いやった」
 収穫したテナガエビが、バケツの中でごそごそと動いていた。ウナギは3匹ほど。今夜は、ほどほどにしよう。舟の上から、水面に映る山をぼんやり見ながらエツコは思った。
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結局、いつも通り飲んでいた。
「まだ、漁師やってるの?」と、ユウちゃんが聞いた。
「始めたばかりやき」
 横浜から四万十に移住してきたユウちゃんだ。もう、移住してきてから3年経つけど、まだ、東京弁が抜けない。たまに混じる無理に使う土佐弁が、可愛いとエツコは思っていた。ゆうちゃんとは、居酒屋のバイト先で知り合った。
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 『やきにくや』の店内は、煙でもうもうとしていた。帰ったら、全身やきにくになってるだろう。今日は、飲もう。と、エツコは思った。前の休肝日は、いつだっけ? と思い出しながら。
 カルビと塩タンを頼む。それと、生ビールお代わりだ。
「サエが戻ってきてるらしいで」と、ユウちゃんが云った。
 サエもバイト仲間だった。でも、大阪に出ていると聞いていた。
「二週間前、道路で喧嘩してた?」
 それなら、サエだ。間違いない。
「男?」
「キャバ嬢と」
「まだ、そんなことやってんだ」と、エツコは云った。
「すごかったよ。キャバ嬢が灰皿持って殴りかかってきて、サエがハイヒールで応戦してた。若い男の店員が止めてたけど、巻き添え食ってハイヒールで殴られてたな」
 そう云うと、ゆうちゃんはビールを飲んだ。
「話しかけんかった?」と、エツコが訊いた。
「無理やろう」と、ゆうちゃんが云った。
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 サエはエツコの後輩だった。小学校から高校まで同じで、子どもの頃からよく知っている。四万十川で一緒に泳いで遊んだこともある。
 中学の頃は手がつけられなかったが、いまは大阪に出て働いてると聞いていた。彼氏も後輩で、去年までは仲良く歩いていたのを中村でよく見かけた。

「焼き肉食べると、体が喜ぶんよ」と、ゆうちゃんが云った。
「ダメンズばかりに捕まるんやから、焼き肉につられんようにしときや」
 へへへ、とゆうちゃんが笑った。漫画みたいな笑い方だな、とエツコはゆうちゃんが笑うといつも思う。本当に、へへへって、笑うから。
 ダメンズって、女の場合はなんて云うんだろう?
「お代わり!」と、エツコが店員に向かって叫んだ。
「うちもや!」と、ゆうちゃんも。
 四万十せんべろ探検隊の活動も、続く。
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やきにくや
住所 高知県四万十市中村大橋通4ー15
電話 0880ー34ー2652
交通 中村駅から約1キロ
ひとり3千円くらい。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
【全国で活躍するせんべろ隊員たち】
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@元女優 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
      隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
      隊員 アラピー@キャンプ命
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
      隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命 弓子@キャベツ千切り
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一

四万十『鈴』(高知)えいで! 四万十。

昼は漁師、夜はせんべろ探検隊長。406017_290046311092795_1270883369_n

 エツコが漁師を始めた。
 漁師と云っても、川魚を獲って暮らしちゃいない。四万十に来た人に、漁師体験をしてもらう仕事を始めたんだ。
「なんで漁師しゆうが?」と、友人たちに云われる。
「やりたかったけん」
 そう答えるしかなかった。突然、四万十川で漁師体験の仕事を思いついたんだから・・・。

「ええ天気やね」と、船頭のリョウさんが云った。
 リョウさんは頭巾を巻いて、Tシャツを着たおっちゃんである。陽に焼け贅肉のない体は、毎日、肉体労働をしているからだ。
「何、見ゆうが?」
 エツコが、スマホを眺めているとリョウさんが訊いた。
「せんべろ探検隊いうのがあるんよ。友だちのブログやけんど、暇つぶしに、ええで」
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「あ!」
「どうしたん?」
「弁当、忘れた」
「うちのがあるけん」
「こう暑いと食欲がのうなるき、シャキッとしたリュウキュウがえいなぁ。それとキリッと冷えたビール」
「弁当忘れたやつが、何云うが」
 そう云えば、リュウキュウ食べてない。リュウキュウとビールかぁ、とエツコもリュウさんにつられて思った。

 リュウキュウは、土佐独特の食材だ。琉球から来たから、リュウキュウらしいけど、よくは分からなかった。まぁ、美味しければええのだ。
 今晩あたり、中村の『鈴』に行けば、食べられるかもしれない。
 エツコがスマホに目を落としていると
「おはようございます」と、男の声がかかった。
 振り返ると、家族連れの若い父親が立っていた。
 さて、仕事だ。リュウキュウは、その後で。
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 中村の『鈴』に来ていた。
 
店は三十年以上やってて「疲れた」「やめる」が、最近のコウちゃんの口癖である。でも、きっとやめない。というか、やめないで欲しい。
 
『鈴』は、居酒屋なのかスナックなのか、分からないけど、そのごちゃごちゃなところも、エツコは気に入っていた。
 エツコはいつもの席に座り、カウンターに並ぶコウちゃんが作った料理を見渡す。その中にお目当てのリュウキュウもある。

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「獲物はどうやった?」と、コウちゃんが訊いた。
「ウナギがよう獲れた」
 コウちゃんが、リュウキュウをカウンターにトンと置いた。
 待ってましたと食べると、きちんと土佐の夏の味がした。嬉しい。
 生ビールをゴクゴクと飲む。
「旨い!」と、思わずエツコは叫んだ。
「男前やなぁ」
 コウちゃんは、腕組みをしながら云った。
「うちは女やで」
「みんなにエツオって、云われちゅうが」
「エツコや!」
 そう云うとビールを飲み干し、お代わりをした。体がビールを欲しがっていた。
「なんで、漁師のまねごとしゆうが?」
「うち、本気やで」
「活きのええやつ、持って来いや」と、コウちゃんが云った。
 たこの柔らか煮と、秋だから栗の甘煮を頼む。さらにビールがススムのだ。
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「土佐に、せんべろ屋ってあるんかな?」と、エツコが云った。
「なんや、それ」
「まぁ、ええ」
 みんなにどこを教えてあげようか。エツコは、ちょっと楽しくなってきた。
<取材 エツコ@パラダイス 記事 紙本櫻士@コピーライター>
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住所 高知県四万十市中村栄町22
電話 0880ー34ー1621
交通 最寄り駅は中村駅
ふたりで行って、ひとり2千円とちょい。居酒屋スナックです。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
【全国で活躍するせんべろ隊員たち】
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@元女優 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
      隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
      隊員 アラピー@キャンプ命
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盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
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