行け! せんべろ探検隊。

千円でべろべろに酔える店を彷徨う、せんべろ探検隊ストーリーです。探検隊だから、時には、危険なまんべろも。いざ、せんべろ劇場へ! まぐまぐで、メールマガジンを発行してます。ほぼ週末に人気記事を発送してます。

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天満

天満『上海食苑本店』(大阪)紹興酒で飲茶せんべろ。

打ち上げは続くよどこまでも。IMG_3555

「まだ、体が痛ぇよ」と、女優サナエが云った。
 『千人の月見の宴』から一週間経つのにである。実は、僕もまだ痛かったりする。後かたづけやら打ち上げやらが、しばらく続いたからね。せんべろ探検している場合ではなかったけど、打ち上げ探検をしている。

「次のオーディションは、受けないの?」と、エマが云った。
「オファーが来るのを待ってるとこ」と、サナエがうそぶいた。
 大体、駆け出しインチキ女優にオファーなど来るわけない。
「あたしも、舞台に出てみようかな」と、エマが云った。
「なめてもらっちゃ困るよ。あー、次は中華にしよう」と、サナエが赤い看板を見上げながら云った。
 中国飲茶居酒屋『上海食苑本店』とある。紹興酒で飲茶せんべろかぁ。なかなかいい。
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 店内は、席がひとつだけ空いていた。
「ご予約は?」と聞かれ「ないです」と答えたけど、なんとか入れてもらう。
 どうやら人気店らしい。
 中国人らしき店員に、案内してもらい、まずは、紹興酒を3つ注文する。それと、蒸し鶏とチャーシュー。オススメは小籠包だ。ニラ饅頭も旨そうだった。
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「千人の月見の宴、来年もやるんでしょう?」と、エマが訊いた。
 やるったら、やる。でも、今は、考えたくなかった。まだ、疲れてるんだ。
「もう一カ所増やそう」と、サナエが云った。
「枚方だけでもしんどいのに?」と、僕が云った。
「大阪市内の河川敷でやる」
 サナエが紹興酒をぐいっと飲んで云った。なんだか、今夜のサナエは男らしい。
「次の代表は、じゃんけんで決めよう。それか、日替わり代表」と、僕が云った。
「なんなんだよ。日替わりマクベスみたいに」と、サナエが云った。
 チャーシューと蒸し鶏が来た。クラゲも食べたい。紹興酒に合う。
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「舟に乗って会場に行くのはどう? 船内で、小芝居を観ながら移動するの」と、エマが云った。
「誰が芝居すんの?」と、僕が云った。
「そりゃ、女優サナエだろう」と、サナエが云った。
「却下だ」と、僕が云った
「却下」と、エマが云った。
「なんなんだよ」と、サナエが云った。
「総合演出の蓮行さんが決めるんじゃないの」と、僕が云った。
 だいたい、サナエは事務局なのだ。事務局やめられたら困る。誰が電話とるのだ。
IMG_3564
「掛川せんべろ隊長が、月見の宴に来てくれたよ」と、僕が云った。
「12日に、掛川でお祭りがあるって聞いて、みんなで行くって答えたよ」と、サナエが云った。
 え!! 行くのか。
「三年に一度のでかい祭りらしい。ええやんか行こう」と、サナエが云った。
 なわけで、掛川せんべろ探検に行くことが決定した。
 打ち上げは続くよ、どこまでも。
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>
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中国飲茶居酒屋 上海食苑本店
住所 大阪府大阪市北区池田町12ー4
電話 06ー6351ー5358
交通 JR天満橋駅より徒歩5分
営業 17時30分より24時
定休日 無休
さくっと、ひとり二千円いかないくらいでした。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
【全国で活躍するせんべろ隊員たち】
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@元女優 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
      隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
      隊員 アラピー@キャンプ命
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
      隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命 弓子@キャベツ千切り
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一

天満『○や』(大阪)七輪囲んで、いどばた会議。

今夜は、せんべろ聖地天満巡礼。IMG_3543

「これなんて読むねん?」と、女優のサナエが云った。
「やーさん?」と、エマが云った。
「うなぎや、じゃないの?」と、僕が云った。まるが、ウナギに見えたから。

 どうやら『まるや』と読むらしいと分かり、探検してみることになった。店に入ると、客たちが、なにやら七輪で焼きながら飲んでいる。炭の匂いが店内に染みこんでいた。
 席に着くと、さっと七輪を持った店員がやってきて炭に火を入れてくれる。好きなモノを注文して、好きなように焼けばいい、と店員が説明してくれた。
 アバウトな説明ぶりもいい。要するに、なんでもありの気楽な店なのだろう。
 サナエはハイボール、僕とエマは生ビールを注文した。本日のオススメとある中から、一夜干しのシシャモとアジも頼む。サバ旨そうだ。
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「千人の月見の宴も終わって、肩の荷が下りたわ。10月は見合い強化月間やな」と、サナエが云った。
 サナエは縦縞のシャツにブルーのカーディガンを羽織っていた。今日は、女子力が低そうなせんべろ探検隊向きのファッションである。
「10月に結婚するって云うてたやん」と、僕が云うと
「気持ちは、10月結婚なんや」と、サナエが云った。
「じゃぁ、よいお年を」と僕が云うと、サナエが怖い顔をした。
「わたしは、結婚相談所やめてん」と、エマが云った。
「え?」と、サナエと僕がハモる。
 エマがアジを七輪に並べた。アジを焼く香りが広がると、僕はお腹が空いているのに気づいた。匂いだけで、ビールが進む感じだ。
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「福山雅治くんが、結婚したのが痛いわ」と、サナエが云った。
 お、サナエがスルーした。
「知り合いかよ」と、僕が云うと、
「ちゃうけどな」と、サナエが険しい顔で云った。
「彼氏ができそうやねん」と、エマが云った。
「吹石一恵はないわ」と、サナエが云った。
「話しを聞けよ!」と、エマが云った。
「で、エマ、どないしたん?」と、一応サナエが訊いた。
「秘密や」と、エマが云った。
「小西真奈美やったら、許すけど」と、サナエが云った。
 また、スルーかよ。
「なんで、小西?」と、僕が訊くと
「なんとなくや」と、サナエが云った。
「吹石ええやんか」
 エマは、そう云うとビールを飲み干してお代わりをした。焼けたアジを小皿に分け、僕とサナエの前に置いてくれた。
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「吹石、料理がうまいみたいや。料理が上手やと、福山くんが釣れるんやなぁ」と、サナエが残念そうに云った。
「サナエが作った炊き込みご飯、アルデンテだったからな」と、僕が云った。
 ご飯に芯が残っていて、ジャリジャリだったのだ。
「なんとか食えただろ」
 そう云うと、サナエはハイボールをお代わりした。
「枚方マルシェに参加するで」
 サナエは申込書を鞄から出した。ハレの日農園で出店するらしい。
 ハレの日農園は、サナエが運営している市民農園だ(女優もやるけど、市民農園も運営している)。
 実は、去年、平安、江戸、明治の食を再現した『時代弁当』で出店している。結構、話題になったため、今年も、と頼まれたらしい。
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「なんか考えなあかんなぁ。福沢諭吉が食べた『適塾牛鍋弁当』はやろう」と、サナエが云った。
「福沢さん、パンも好きだったから、適塾牛鍋パンも作ろう」と、僕が云った。
「また、売り子するで」と、エマが云った。

 『千人の月見の宴』が終わったというのに、もう、次のイベントをやることに・・・。ああ、せんべろ探検隊どこへ行く!! 
<記事 大阪せんべろ探検隊 紙本櫻士@コピーライター>
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○や(まるや)
住所 大阪府大阪市北区天神橋5ー2ー1
電話 06ー6352ー3637
交通 天満駅から徒歩3分
営業 17時から翌2時
定休日 日曜日
さくっとせんべろでした。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
【全国で活躍するせんべろ隊員たち】
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@元女優 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
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下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
      隊員 アラピー@キャンプ命
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
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全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
土佐せんべろ隊長 エツコ@パラダイス

※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一

天満『七福神』(大阪)初めてのせんべろ。

やすい、うまい、ちかい。IMG_3518

「なんや、座って飲めるやん」と、マイが云った。
 天満の『七福神』である。
「一応、椅子がある店や」と、僕が云った。
「でも、ほぼ立ち飲みやな」
 確かに、立ち飲みカウンターに椅子を取ってつけたような感じである。客同士の距離も近い。
 一杯目の生ビール100円とある。
 なので、生ビールを2つ頼んだ。ほい、っとカウンター越しに店員が冷え冷えのジョッキを渡してくれる。まずは乾杯!!

「やっぱ、大阪はええなぁ」と、マイが云った。
「仙台はどうだったの?」と、僕が訊いた。
 ずいぶん前だけど、仙台で仕事をするとマイが云っていたの思い出した。
 牛タンも笹かまぼこくらいしか思いつかないけど、せんべろ屋だってありそうだ。マイのことだから、飲んでるに決まっている。

「3日しか住んでへんから分からんわ」
「何年か前に、民間の研究所に行くって話してたのは覚えてるけど」
「話してへんかった?」
 そう云うと、マイはぐいっとビールを飲んだ。
「どて焼きください」と、隣の大学生が頼んだ。
 まだ、顔に幼さを残した二人組だ。ひとりはビールじゃなくて、一杯目からチューハイを飲んでいる。ビールが苦手なのかもしれないな、と思った。普通、100円ビールから行く。
「うちもどて焼き」と、マイが真似をして注文した。
「こっちもどて焼き」と、左隣のおじさんが頼んだ。
「こっちも」と、OL風の二人組も。
 どて焼き連鎖反応である。
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「仙台に着いて3日目に、震災が来てん」
「それは、ついてねぇな」
「だから、仕事はなしや」
「住んでたところは大丈夫だったん?」
「怪我はなかったけど、アパートはつぶれた。途方に暮れながら、食料をリュックに詰め込んだんやで。それから、むっちゃ歩いたで、山形までや」

 マイはビールを飲み干して、お代わりをした。
 そして、遠くを見るような目で二杯目を飲んだ。当時を思い出しているのかもしれない。
「死んだ人がほったらかしにされてた。そんな道を難民みたいに、黙ってぐったりしながら歩いたんや」
「ぞろぞろ?」
「ぞろぞろぞろや」
 マイは、キャベツにソースをつけて食べた。続けて、また、一枚食べる。
「で、仙台は3日しかいてなかったってことや」
 ほい、とビールがカウンター越しに渡された。すぐさま、マイはひとくち飲んだ。
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 どて焼きが来た。
 ささっと七味をさっとかける。甘辛い味がビールに合うのだ。
「大阪も揺れたん?」
「震度3だったらしけど、僕は気づかなかった。場所によるのかもしれない」
 大阪には、すぐには情報が来なかった。僕は、たまたまツイッターを見ていたから、ツイッターから生の情報が流れていたんだ。溢れるようなツイートだったのを覚えている。
「生きてたらいろいろあるなぁ」
 自分に話しかけるように云うと、マイは麦ロックを注文した。
「何にしますか?」と店員が訊くと、
「安くて旨いヤツ」と、マイは云った。
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「俺、中学生でしたよ」と、隣の男の子がマイに話しかけた。
 白っぽい半袖のシャツにジーンズをはいている。チューハイを飲んでいる方の男の子だ。
「あたし、中学生に理科教えてるねんで」と、マイが云った。
「中学の先生は大変やないですか」と、もうひとりの男の子が云った。
 こちらは先輩なのか、ちょい大人びている。猫のイラストが描かれたTシャツにジーンズ。黒縁の眼鏡をかけていた。
「いま、文化祭の準備が大変なの」と、マイが云った。なんだか、急に先生口調である。
「学祭って、合唱ですか?」と、黒縁眼鏡が云った。
「ちょっと、前まで中学生だった気がする」と、白シャツが云った。
「高校は三年しかないから、中学生が三年たったら大学生やからね。ちょっと会わへんかったら見違えるねん」と、マイが云った。
「先生も飲むんですね」と、白シャツが云った。
「当たり前やろう」
 マイは威勢良くそう云うと、麦ロックをお代わりした。

「カミ、これ飲んだら次探検行こう」と、マイが云った。
 マイは飲む気まんまんである。
 なにしろ『七福神』は、せんべろ聖地天満の入り口である。ここからどんどん奥地へ突き進もう。そこにせんべろ屋があるから、飲みに行く! のである。
 せんべろ探検は続く。
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>
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七福神
住所 大阪府大阪市北区天神橋4ー12ー1
電話 06ー6353ー5060
交通 JR天満駅から徒歩30秒
営業 12時から23時
定休日 無休
せんべろ屋です。
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年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
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         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね Ito@おけいはん
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
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撮影 田原慎一

天満『炎LAVITA (エンラヴィータ)』(大阪)再び、せんべろ的イタリアン。

和なイタリアン。IMG_1752

 再び、天満のエンラヴィータである。
 といっても、エンラヴィータ・フォルノではなくて、和をコンセプトにした方(。
何軒かあるらしい) ややこしや。

 週末の天満は、雑多な人でいっぱいだった。ただ、みんな家路を急いでいるようには見えない。
「これからどこでいっぱいやろうか?」
 そんな会話が聞こえてきそうな人たちでいっぱいである。
 僕はというと、エマとサナエといっぱいである。

「いいオトコいないかなぁ」と、エマが云った。
「いいオトコいないかなぁ」と、サナエが云った。
「俺は?」と、僕が云った。
「俺は、えんねん」と、サナエが云った。
「イタメシ屋に行きたい」と、エマが云った。
「それならエンラヴィータやな」と、サナエが云った。
「前、行ったじゃん」
「あれは、石窯やろう。和なやつがあるねん」と、サナエが云った。
 そうなのか? 同じように見えたけど・・・。
 酔うと、もはや記憶が曖昧なのであった。
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 特に地図を見るわけでもなく、天満の街を徘徊していると、エンラヴィータがあった。和×魚×イタリアンと書いてある。前行った石窯とは違うらしい。
 席に座って白ワインを注文した。生ハムとピザも。どう考えても和のオーダーじゃない。まぁ、今夜はイタリアンの気分なのだ。

「見合いはどう?」と、エマがサナエに訊いた。
「ああ、明日見合いだった」と、サナエが慌てていった云った。
 あわわわ、である。
「なんで、明日の見合い忘れるんだ。僕なら絶対忘れないよ」
「あたしくらいの有段者になると、忘れることもあるんや」
「見合いの有段者はあかんやろ」と、エマが突っ込んだ。
「エマは、どうなん?」と、サナエが訊いた。
「最近は、恋より格闘技やな。ボクシング面白いで。鍛えられた肉体美がええねん」
 白ワインが来た。デカンタではなく急須である。なるほど、この辺が和だ。
「今日は、いい枝豆があるんです。店主の田舎から送ってきたプリプリの枝豆です」と、若い女性店員が云った。
 それは食いたいと、と枝豆を注文した。油断すると、自然と和になっていく店なのかもしれない。おそるべし、エンラヴィータ。
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「あたし、10月に結婚するねん」と、サナエが云った。
「相手もいないのに」と、僕も突っ込む。
「現れるんだよ。だいたい、秋頃に」
「明日の見合いは?」と、エマが訊いた。
「そうやった。明日があるんだ」と、サナエが云った。
 もう、忘れているらしい。だめだこりゃ。

 僕は見合いをしたことがないけど、一度してみたいと思う。してみたかっただけどね。
 ホテルの喫茶店なんかで会って、仲人が「えー、後はお若いお二人で」とか云うのかなぁ。で、和風の庭なんか歩いて(相手は着物である)、
「今日は、お会いできて嬉しいです」とか・・・。
 これじゃぁ、ベタな昭和ドラマだけど。
 でも、ベタっていい。最近、思うんだ。
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 枝豆は、塩加減もよく、口当たりもよく、旨い。田舎から送ってきたというところも、いいなぁ。

 それにしても、明日見合いなのに、そんなに飲んで大丈夫なのか、サナエ。
「いいの、いいの」と、サナエが云う。
 エマが空になったサナエのグラスに、急須でワインを注ぐ。
 いいのか? 本当に。
 こうして、天満の夜は更けていくのであった。さて、次はどこへ行こうか?
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>
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炎LAVITA(エンラヴィータ) 和×魚×イタリアン
住所 大阪府大阪市北区池田町6−16
電話 06ー4801ー8115
交通 JR大阪環状線天満橋駅から徒歩3分くらい
営業 16時から翌2時(月から木)
   16時から翌3時(金から日・祝前日)
定休日 不定休
ひとり千円ちょいでした。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
日本全国で巡礼する隊員たち。

大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@婚活中 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
      隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
      隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一

天満『やきにく番長』(大阪)太陽の塔というタイムカプセル。

廃墟探検隊。IMG_2011

「太陽の塔に忍び込んだこと、覚えてる?」と、ハッチョが云った。
 覚えていた。

 ハッチョは、子どもの頃からの友人だった。久しぶりに飲もうと天満で会うことに。どこの店にしようかと、まずは、天満の雑踏を探検である。
「ビール安いよ」
 僕たちは、若い男の店員に呼び止められた。
 『やきにく番長』の店員である。おっと、生ビールが170円!
 やきにくという気分ではなかったけど、生ビールの安さに釣られて僕たちは『やきにく番長』に吸い込まれた。
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「万博が廃墟だった頃だね」と、僕が云った。
 現在、日本万国博覧会場跡はキレイに整備され、万博記念公園になっている。ところが、一時期だけど、一部廃墟だったことがある。

「ここ、にぎり寿司があるんやな」と、メニューを眺めながらハッチョが云った。
 頃合いを見て、若い女性店員が、注文を取りに来た。
「穴子の押し寿司ある?」と、ハッチョが店員に訊いた。
 そういえばハッチョは穴子の押し寿司が、昔から好きだった。
「すみません。握りならできます」と、彼女がすまなさそうに云った。
「そんなら、穴子入れて、にぎり盛り合わせと、黒ビール」と、僕が云った。
 氷点下のスーパードライブラックが170円である。安い。
 黒ビールと突き出しの枝豆が来ると、再会に、乾杯をした。前にハッチョと飲んだのは、いつだっただろう。
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 僕たちは自転車に乗って万国博覧会跡地に、何度も探検に行った。
 たぶん、70年代後半だったと思う。
「ここから中に入れるんちゃうか?」
 ある時、ニッシーが太陽の塔へ続く入り口(らしきもの)を発見した。どうやら太陽の塔の内部へ続いてそうだった。覗くと、中は真っ暗だ。
 ハッチョが持ってきた懐中電灯をつけて中を照らした(僕たちは懐中電灯を持っていた。探検隊だから)。
「行けそうやで」と、ハッチョが云った。
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「ニッシーどうしてる?」と、僕は黒ビールを飲みながら訊いた。
「離婚して、いまは、広島にいるらしい」と、ハッチョが云った。
「連絡先は?」
「分からない」
「僕も、向こうからしたら行方不明だからな」
「俺もや」と、ハッチョが云った。

 懐中電灯に照らされた太陽の塔の内部は、1970年でとまっていた。
 少年サンデーが床に落ちていた。開いてみると赤塚不二夫の『天才バカボン』が掲載されていたのを覚えている。雑誌は、湿気を含んで少し膨らんでいた。
「でかいアンモナイトがある」と、ニッシーが云った。ニッシーの懐中電灯が照らした先に、アンモナイトの模型があった。中央に展示された生命の樹に、当時の展示物が埃を被ってじっとしていた。まるで、何かを待っているように、だ。
 岡本太郎氏の幽霊もたまに、覗きに来てそうだ。
 壁に落書きがあった。僕たち以外にも、誰かが忍び込んだのかもしれない。
 1970年の匂いが、当時のまま閉じ込めたタイムカプセルのよう思えた。
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「新聞で読んでんけど、太陽の塔の内部、公開するらしいで」と、ハッチョが云った。
「耐震工事が難しいって、最近、書いてあったな」と、僕が云った。
「穴子食っていいか?」と、ハッチョが云った。
「もちろん。うまかったらお代わりしよう」
「廃墟だった太陽の塔って、子供心をそそったなぁ」と、ハッチョが云った。
「あの後、行った?」
「それが、行ってみたら鎖で蓋が開かんようになってた。たぶん、ばれたんやな」
「子どもが入ったら危ないからなぁ(自分も子どもだったけど)。でも、ちょっと危険なことって素敵だったりするんだ」と、僕は云った。
「安全な公園で、探検はできへんて」
 ハッチョは、黒ビールを飲んで云った。

「せんべろ探検は、安全な探検かな」と僕が訊くと、
「ちょっと危険な香がするから、おもろい」と、ハッチョが笑いながら云った。
<記事 大阪せんべろ探検隊長 紙本櫻士@コピーライター>
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やきにく番長 天満店
住所 大阪府大阪市北区池田町7−5
電話 06−6354−2941
交通 JR天満駅から徒歩3分くらい
営業 12時から24時
定休日 無休
ひとり千円ちょっと。焼き肉食べなかったし。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
日本全国で巡礼する隊員たち。

大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 サナエ@婚活中 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ
         かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
      隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命

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天満『墨国 回転鶏料理』(大阪)墨国綺譚、永井荷風より。

天満のメキシコ屋台料理。IMG_1767

 突然、雨が降ってきたので、私はどこかの軒先でも借りようかと彷徨っていた。
 よい雨宿り先が見つからず、途方に暮れていると、
「お兄さん、ちょいとついて来なさいな」と、見知らぬ若い女が私に声をかけてきた。
「濡れるでしょう」と、傘を差し出され云われるままに、私はその若い女についていった。

「どこの店の娘なんだい」と、私が訊くと、
「すぐ、この先」と、若い女は云った。
「名前は?」
「えま」と、若い女は答えた。
 しばらく細い路地を歩くと、店に着いた。若い男たちが忙しそうに働いている、 西洋料理屋だった。鶏をまるごと焼くメキシコの屋台料理屋らしい。

 私は小説を書きあぐねていた。
 この女に会ったのも何かの縁で、物語の定案となるやもしれる。私が書いている物語は、主人公が堕落していく話しで、丁度、私がそんな風な生活を続けていた。
 小説を書くとき私が興を催すのは、作中人物が展開する事物とその描写である。
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「ずいぶん濡れてしまったねぇ。上着を乾かす間、何かお食べな」と、えまが云った。
「雨が上がったら帰るよ」と私が云うと、
「こういうものは縁起だから、ご祝儀だけつけて下さいね」と、えまが云った。
「じゃぁ、1時間と決めよう」
「すいませんね。本当に」と、えまが云った。
 腹も空いていることだし、私は料理を頼むことにした。
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 テキーラを注文すると、ショットグラスが二つ運ばれてきた。透明な液体と赤い液体の入ったグラスだった。赤い液体には檸檬がそえられている。縁に塩がついており、ソルティー・ドックのような飲み方だ。
 雷が鳴って、雨が激しく降っていた。雨の匂いが店に忍び込む。私は、テキーラをひとくち飲むと名物の鶏肉を頼んだ。鶏を挟むタコスの皮も一緒に。
 えまはサングリアを飲んでいた。

 私が腕時計をひょいと見ると、
「お兄さん、今夜はゆっくりしておいでな」と、えまが云った。
 鶏肉をタコスの皮に包み、頬張った。テキーラを煽ると、辛さがほどよく食欲を刺激した。私はテキーラをお代わりした。
 稲妻がぴかりと閃き、ごろごろとなるとえまは、わざとらしく「あら」と云った。
 小一時間が経っていた。雨も上がっている。
「早くさ。あなた」と、もうなれなれしい様子である。
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「ずいぶん過ごしてしまったようだ」と、私が云うと、
「名刺をあげるわ」と、店の名刺を渡してくれた。「また、おいでな」とも。
 空を見上げると、雲の間から月が出ていた。
「さよなら」
「まっすぐ、お帰りなさい」
 そんな天満の夜だった。
『墨東綺譚』(永井荷風)より
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>

墨国 回転鶏料理 天満店
住所 大阪府大阪市北区池田町8−4
電話 06−4801−8424
交通 JR環状線天満駅より徒歩3分
営業 15時から24時
定休日 不定休

料金 二人でに3千円くらいでした。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
日本全国で巡礼する隊員たち
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 さなえ@婚活中
      隊員 みーやん@ギタリスト
      隊員 えま@野菜ソムリエ
東京せんべろ隊長 西やん@上々颱風
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!

浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一

天満『上海食亭』(大阪)日帰り上海旅行のススメ。

今夜も夜市が開かれる。IMG_1710

 空に月が出ているだろう。月に向かって歩こう。きっと夜市が迎えてくれる。かぁ〜と、空で夜ガラスが唄っていた。
 夜ガラスの唄う通り、突き当たりを月が出ている方に曲がる。スッと辺りの空気が変わった。どうやら、うまく天満の夜市に紛れ込めたらしい。
 狭い道に店と人がひしめき合っていた。

 瓶が三つならんでいる店が目についた。ここにせぇへん? 誰ともなく、そう云った。
「紹興酒を常温で、それとビール。小籠包も」と、僕は女の子の店員に告げた。
「春巻きも」と、えまが追加をした。
 隣の席では、白人と中国人が英語で話しをしていた。僕のつたない英語力でも分かる簡単な英語だった。中国人はビジネスマンで、日本に食材を売りに来ているらしい。白人の青年は、旅行者だ。
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 酔いが回ってくると、中国人が大声で白人青年につっかかっていった。でも喧嘩しているわけではないらしい。中国人ビジネスマンは、いつもそんな話し方なのだろう。
 店の喧噪がむしろ心地よかった。
「台湾の夜市もこんな感じやった」と、僕が云った。
「いつ行ったん?」と、えまが訊いた。
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「去年の春節。ガイドの人が『今日は大晦日です。今日も明日も、店閉まってます。残念ね。観光はやてない。シャッターしまてる。しかし夜市はやてるよ。オプションありますよ』と、教えられて驚いたんだ。今夜は春節だって、僕たちは気づかないで中国に行ったんや。間抜けな旅行やったけど、貴重な体験やったな」
「夜市は開いてたんや」
「ヨシオって、オカマバーもやってた」
「ヨシオ? なんでやってんの?」
「故郷に帰りずらい人もいるんちゃうかな」
 僕は紹興酒を一口飲んで云った。
「紹興酒も美味しかった?」
「みんな食事の時、お酒じゃなくてお茶を飲んどんった。ビールを注文したら、あらへん。と店員に云われたんや。青島ビールがないなんて考えられへんわ。紹興酒はかろうじてあった」
「ビールがないなんて、つまんないね」と云い、えまはビールを美味しそうに飲んだ。
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 小籠包と春巻きが運ばれてきた。
 小籠包を食べると、旨いスープが口に広がった。火傷しそうに熱々である。
「春巻きには何をつけたらええかな?」
「このまま食べればいいんちゃう? きっと」
 えまは、春巻きを手でつまんで食べた。
「美味しい」と、えまが云った。
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 食べてみると味がしっかりついていた。北京ダック風の味噌味だった。確かに後を引く味だ。旨い。
 隣の外国人の言い争いが笑い声に変わっていた。
「上海旅行してるみたいやわ」
「しかも日帰り」
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>

上海食亭
住所 大阪府大阪市北区池田町5−11 天満市場内
電話 06−6882−5255
交通 JR環状線天満駅より天満卸売市場問屋街方面へ徒歩3分
営業 月から土(18時から23時)日(17時30分から22時30分)
定休日 不定休

料金 ひとり千円行きませんでした。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
日本全国で巡礼する隊員たち
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 さなえ@婚活中
      隊員 みーやん@ギタリスト
      隊員 えま@野菜ソムリエ
東京せんべろ隊長 西やん@上々颱風
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!

浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一

天満『肴や』(大阪)せんべろ女と天満巡礼。

そうだ、天満へ行こう。IMG_1702

 またまた天満巡礼である。
 メンバーは、さなえ隊員とえま隊員と僕だ。ひとりで探検するのもいいけど、数人いないと探検隊になりゃしない。

「はらへったー」と、さなえ隊員が云った。
「はらへったー」と、えま隊員が云った。
 僕だってお腹が空いてる。とはいえ探検隊に妥協は許されない。どこだっていいわけじゃないのだ。
「ここのラーメンうまいよ」と、さなえ隊員が云った。確かによさげな店構えである。五香粉の香だろうか。中華の香が漂っていた。
「なんでスタートからラーメンなんだ」
 と僕が云うと、さなえ隊員が不満そうな顔をした。妥協は許されない。僕たちは旨そうな香が漂うラーメン屋を後にした。

 天満のせんべろ道を歩くと、店の中からおいでおいでをしている黒い影が見える(僕にはちゃーんと見える)。まるで、千と千尋の神隠しのワンシーンである。
 幽霊たちの誘いをかいくぐり、探検は続いた。
「隊長! この店がよさそうです」と、えま隊員が云った。なかからおいでおいでと、手招きが見えた。
 僕たちは、黒い影の手招きに誘われ店に吸い込まれていった。
『肴や』である。
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 店に入ると、樽のテーブルがひとつ。僕たちを待ち構えたように椅子も3つだった。立ち飲みカウンターもあったが、座って作戦会議なのだ。
 はらへったー隊員たちと、まず生ビールで乾杯である。にぎり寿司も注文する。
「さなえさぁ。婚活どうなんよ」と、えま隊員が云った。朝から大雨が降っていたから、黒い長靴をはいていた。
「なかなか釣れないから、漁場(結婚相談所)を代えようかと思ってるねん」というと、さなえ隊員はビールを飲み干した。色気よりせんべろ気なのだ。
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「前会った人はどうやったん」
「食事に誘われて行ったら、お母さんが一緒に来てて引いたわ。あれはないわ」
「えまは、どうなん?」
「あかんなぁ」
「どうすればええのか、もはや分からん」と、さなえ隊員が云った。
「キスしたらええやん。ええ人かどうか分かるで」
「えー、そーなん。わたし初心者やからそんなんできへんわ」
「キスで分かる」と、えま隊員は云った。
「とりあえずキスしとけ」と、僕が云った。
「なんやねん、とりあえずビールみたいに」
 さなえ隊員がビールを飲んだ。
「そうそう、とりあえずキスや」と、えま隊員が云った。
「有段者は違うな」と、さなえ隊員が云った。
「誰が有段者やねん」
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 にぎり寿司を食べてみた。ちゃんと旨い。たちまち平らげて僕たちはお代わりをした。鶏ハムも注文する。どうも会話が女子会である。それもいいのだ。
『肴や』いいじゃないか。
 天満巡礼は続くのだった。
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>

肴や
住所 大阪府大阪市北区天神橋4−11−20
電話 06−6356−1900
交通 JR環状線天満橋北口より徒歩3分
営業 月から金(16時から23時)土・日祝(15時から21時30分)
定休日 火曜日と第二水曜日

料金 ひとり千円くらいでした。
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撮影 田原慎一

天満『関東煮 権兵衛』(大阪)せんべろ玄人筋の店なのだ。

なぜ、関東煮?IMG_1372

おでんの香につられて、さくっとせんべろである。
赤い暖簾には、大きく『関東煮 権兵衛』とある(今日は蒸すからか、暖簾は上げてました)。
なぜ、関東煮なのか?

聞くところによると、屋台で手軽に食べられる軽食として広まり関西に伝わったからとか、いやいや、関東大震災で避難してきた人が伝えたからとか、いやいやいや広東料理をもじったとか、いやいやいやいや、今となってはどれが正しいのか分からない。まぁ、旨ければそれでいいのだ。
で、権兵衛は、関東煮である。
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関東煮では、牛すじやタコが主役だという。権兵衛でも、主役級の扱いをうけているように思う。串にささった大きなタコが、自慢げにどーんと構えているし、牛すじも、おいおい、おいらを忘れちゃ困るぜ的に主張している。
待った待ったと、どて焼きも隣の鉄板で、大阪やったらどて焼きやで「どや!」と主張している。どれも、旨そうだ。
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まずは、燗酒を注文した。
ご主人がチロリを関東煮の中に、どぼんと突っ込んで温める。
アテは、どて焼きとタコにしよう。
しばらく権兵衛で飲んでいると、入りたそうな顔で、中を伺う人を時折見かけた。素人筋には、なかなか、入りにくい店なのだと思う。

女性ふたりが立ち止まって、心配そうな顔で権兵衛を見ていたので
「どうぞどうぞ」と、つい、調子よく呼び込んでしまう。
「一度、来たかったんですよぉ」と、背の高い30歳前後の女の子が嬉しそうに云った。ヴィトンのバックを持って、ブルージーンズをはいている。
会社帰りにふたりで、天満を探検に来たらしい。
おお! せんべろ探検隊ではないか、と嬉しくなる。
OLふたりが入ると、店はいっぱいになった。熱くパチンコの話をずっと続けているおっさんがいて、帽子を深くかぶって黙ってビールを飲んでいるお爺さんがいて、ディバックを背負った、学生風のにいちゃんがいる。
の中に、若い女の子ふたりが入ると、権兵衛が、ちょっと華やいで見えた。
で、女の子たち話が、燗酒を飲みながら阪神タイガースについてである。
「阪神今年は、勝ってほしいよなぁ」
むむむ、実は彼女らも玄人筋だったのか。
やはり素人さんには、敷居が高い店なのかもしれない。

<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>

関東煮 権兵衛
住所 大阪府大阪市北区池田町6−10
電話 06−6351−4886
交通 JR天満駅から徒歩5分
営業 17時から25時
定休日 不定休
喫煙 ええで

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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
【せんべろ探検隊員募集中】
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撮影 田原慎一

天満『炎LAVITA FORNO(エンラヴィータ・フォルノ)』(大阪)せんべろ的イタリアンが流行ってる。

せんべろ売りの少女。IMG_1354

「せんべろは、いりませんか?」
梅雨の合間の、とっぷりと陽が暮れた夜のことでした。
少女はひとりで黒板を持って呼び込みをしていました。
「せんべろは、いりませんか?」

赤いボードには『タイムサービス いまならナント刺身五種盛 100円』と、書かれています。
大きな立て看板には、生ビール、角ハイボール、レモンチューハイ190円と書かれています。
「イタリアンのせんべろです」
少女は、一生懸命、せんべろを売りました。
「せんべろは、いりませんか?」

寂しそうな少女に呼び込まれたら抗いようがない。僕は『エンラヴィータ』に吸い込まれていくのであった。
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「いらっしゃませー!!」と、さっきの女の子がカウンターに案内してくれた。
元気いっぱいである。あれ?
僕が赤ワインを注文すると
「うちのは表面張力ですよー」と、グラスぎりぎりまで注いでくれた。
なんだか嬉しい。
突き出しは大きな海老だ。で、まずはグラスに口をつけて一杯である。
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メニューに、ピザがオール500円とある。
これは、頼まざるを得ないだろう。
海老にかぶりつきながら、ピザが焼き上がるのを待つ。

目の前にある大きな石窯に、シェフがピザ生地を放り込む。炎が、あっという間にピザを包み込んだ。マッチの炎の何千倍、何万倍であろう。たぶん。
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500円のピザは、思ったよりしっかり、旨いのだ。
しばらく石窯の炎をつまみにワインを飲んでると、20人くらいの団体が入ってきた。女性が4,5人、後はスーツを着たサラリーマンだ。
たちまち、厨房も店員たちも大忙しになる。
「今日は、混んでる方?」と、さっきの女の子に訊いた。
「いつもは、こんなもんじゃないっすよ!」と、彼女は忙しそうに云った。

店に入る前に見た、寂しげな印象は、なんだったんだろう?
技なのか? 錯覚なのか? 僕がバカなのか?
石窯があったり、ワインが表面張力だったり、ピザがイケてたり、侮れないぞ『エンラヴィータ』。
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>

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炎LAVITA FORNO  石窯×魚×イタリアン
住所 大阪府大阪市北区天神橋5−2−5
電話 06−4801−8115
交通 JR大阪環状線天満橋駅より徒歩5分
営業 17時から翌1時(月から木)
   17時から翌2時(金)
   16時から翌2時(土・日・祝)
定休日 不定休
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
【せんべろ探検隊員募集中】
年齢経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
日本全国で巡礼する隊員たち
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
      隊員 さなえ@婚活中
      隊員 みーやん@ギタリスト
東京せんべろ隊長 西やん@元上々颱風ベーシスト
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!

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撮影 田原慎一
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