和なイタリアン。
再び、天満のエンラヴィータである。
といっても、エンラヴィータ・フォルノではなくて、和をコンセプトにした方(。
何軒かあるらしい) ややこしや。
週末の天満は、雑多な人でいっぱいだった。ただ、みんな家路を急いでいるようには見えない。
「これからどこでいっぱいやろうか?」
そんな会話が聞こえてきそうな人たちでいっぱいである。
僕はというと、エマとサナエといっぱいである。
「いいオトコいないかなぁ」と、エマが云った。
「いいオトコいないかなぁ」と、サナエが云った。
「俺は?」と、僕が云った。
「俺は、えんねん」と、サナエが云った。
「イタメシ屋に行きたい」と、エマが云った。
「それならエンラヴィータやな」と、サナエが云った。
「前、行ったじゃん」
「あれは、石窯やろう。和なやつがあるねん」と、サナエが云った。
そうなのか? 同じように見えたけど・・・。
酔うと、もはや記憶が曖昧なのであった。
特に地図を見るわけでもなく、天満の街を徘徊していると、エンラヴィータがあった。和×魚×イタリアンと書いてある。前行った石窯とは違うらしい。
席に座って白ワインを注文した。生ハムとピザも。どう考えても和のオーダーじゃない。まぁ、今夜はイタリアンの気分なのだ。
「見合いはどう?」と、エマがサナエに訊いた。
「ああ、明日見合いだった」と、サナエが慌てていった云った。
あわわわ、である。
「なんで、明日の見合い忘れるんだ。僕なら絶対忘れないよ」
「あたしくらいの有段者になると、忘れることもあるんや」
「見合いの有段者はあかんやろ」と、エマが突っ込んだ。
「エマは、どうなん?」と、サナエが訊いた。
「最近は、恋より格闘技やな。ボクシング面白いで。鍛えられた肉体美がええねん」
白ワインが来た。デカンタではなく急須である。なるほど、この辺が和だ。
「今日は、いい枝豆があるんです。店主の田舎から送ってきたプリプリの枝豆です」と、若い女性店員が云った。
それは食いたいと、と枝豆を注文した。油断すると、自然と和になっていく店なのかもしれない。おそるべし、エンラヴィータ。
「あたし、10月に結婚するねん」と、サナエが云った。
「相手もいないのに」と、僕も突っ込む。
「現れるんだよ。だいたい、秋頃に」
「明日の見合いは?」と、エマが訊いた。
「そうやった。明日があるんだ」と、サナエが云った。
もう、忘れているらしい。だめだこりゃ。
僕は見合いをしたことがないけど、一度してみたいと思う。してみたかっただけどね。
ホテルの喫茶店なんかで会って、仲人が「えー、後はお若いお二人で」とか云うのかなぁ。で、和風の庭なんか歩いて(相手は着物である)、
「今日は、お会いできて嬉しいです」とか・・・。
これじゃぁ、ベタな昭和ドラマだけど。
でも、ベタっていい。最近、思うんだ。
枝豆は、塩加減もよく、口当たりもよく、旨い。田舎から送ってきたというところも、いいなぁ。
それにしても、明日見合いなのに、そんなに飲んで大丈夫なのか、サナエ。
「いいの、いいの」と、サナエが云う。
エマが空になったサナエのグラスに、急須でワインを注ぐ。
いいのか? 本当に。
こうして、天満の夜は更けていくのであった。さて、次はどこへ行こうか?
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
炎LAVITA(エンラヴィータ) 和×魚×イタリアン
住所 大阪府大阪市北区池田町6−16
電話 06ー4801ー8115
交通 JR大阪環状線天満橋駅から徒歩3分くらい
営業 16時から翌2時(月から木)
16時から翌3時(金から日・祝前日)
定休日 不定休
ひとり千円ちょいでした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
日本全国で巡礼する隊員たち。
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
隊員 サナエ@婚活中 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab
かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一
再び、天満のエンラヴィータである。
といっても、エンラヴィータ・フォルノではなくて、和をコンセプトにした方(。
何軒かあるらしい) ややこしや。
週末の天満は、雑多な人でいっぱいだった。ただ、みんな家路を急いでいるようには見えない。
「これからどこでいっぱいやろうか?」
そんな会話が聞こえてきそうな人たちでいっぱいである。
僕はというと、エマとサナエといっぱいである。
「いいオトコいないかなぁ」と、エマが云った。
「いいオトコいないかなぁ」と、サナエが云った。
「俺は?」と、僕が云った。
「俺は、えんねん」と、サナエが云った。
「イタメシ屋に行きたい」と、エマが云った。
「それならエンラヴィータやな」と、サナエが云った。
「前、行ったじゃん」
「あれは、石窯やろう。和なやつがあるねん」と、サナエが云った。
そうなのか? 同じように見えたけど・・・。
酔うと、もはや記憶が曖昧なのであった。
特に地図を見るわけでもなく、天満の街を徘徊していると、エンラヴィータがあった。和×魚×イタリアンと書いてある。前行った石窯とは違うらしい。
席に座って白ワインを注文した。生ハムとピザも。どう考えても和のオーダーじゃない。まぁ、今夜はイタリアンの気分なのだ。
「見合いはどう?」と、エマがサナエに訊いた。
「ああ、明日見合いだった」と、サナエが慌てていった云った。
あわわわ、である。
「なんで、明日の見合い忘れるんだ。僕なら絶対忘れないよ」
「あたしくらいの有段者になると、忘れることもあるんや」
「見合いの有段者はあかんやろ」と、エマが突っ込んだ。
「エマは、どうなん?」と、サナエが訊いた。
「最近は、恋より格闘技やな。ボクシング面白いで。鍛えられた肉体美がええねん」
白ワインが来た。デカンタではなく急須である。なるほど、この辺が和だ。
「今日は、いい枝豆があるんです。店主の田舎から送ってきたプリプリの枝豆です」と、若い女性店員が云った。
それは食いたいと、と枝豆を注文した。油断すると、自然と和になっていく店なのかもしれない。おそるべし、エンラヴィータ。
「あたし、10月に結婚するねん」と、サナエが云った。
「相手もいないのに」と、僕も突っ込む。
「現れるんだよ。だいたい、秋頃に」
「明日の見合いは?」と、エマが訊いた。
「そうやった。明日があるんだ」と、サナエが云った。
もう、忘れているらしい。だめだこりゃ。
僕は見合いをしたことがないけど、一度してみたいと思う。してみたかっただけどね。
ホテルの喫茶店なんかで会って、仲人が「えー、後はお若いお二人で」とか云うのかなぁ。で、和風の庭なんか歩いて(相手は着物である)、
「今日は、お会いできて嬉しいです」とか・・・。
これじゃぁ、ベタな昭和ドラマだけど。
でも、ベタっていい。最近、思うんだ。
枝豆は、塩加減もよく、口当たりもよく、旨い。田舎から送ってきたというところも、いいなぁ。
それにしても、明日見合いなのに、そんなに飲んで大丈夫なのか、サナエ。
「いいの、いいの」と、サナエが云う。
エマが空になったサナエのグラスに、急須でワインを注ぐ。
いいのか? 本当に。
こうして、天満の夜は更けていくのであった。さて、次はどこへ行こうか?
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>
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炎LAVITA(エンラヴィータ) 和×魚×イタリアン
住所 大阪府大阪市北区池田町6−16
電話 06ー4801ー8115
交通 JR大阪環状線天満橋駅から徒歩3分くらい
営業 16時から翌2時(月から木)
16時から翌3時(金から日・祝前日)
定休日 不定休
ひとり千円ちょいでした。
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「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
日本全国で巡礼する隊員たち。
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
隊員 サナエ@婚活中 みーやん@ギタリスト エマ@野菜ソムリエ c@ab
かおりん@シャンボール ハラタク@じもてぃ ホソカネーゼ@らふぃね
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
隊員 ひろみ@デザイナー
下町せんべろ隊長 ジュンイチ@八木商店
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
隊員 サヨコ@ピアノ命 まゆゆ@ピンク命
全米せんべろ隊長 としゆき@カマス・ワシントン
盛岡せんべろ隊長 アキ@盛岡美人
※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一