夢のせんべろ手帖。
行きつけのサイゼリアってのも、なんだか変だ。
行きつけのローソン。とも、行きつけの吉野家とも云わないと思う。チェーン店って『行きつけの』とは、なぜか云わないけど、サイゼリアは断然、僕の行きつけである。
「今日も、おひとりですか」と、案内の女性店員が云った。
ほら、行きつけっぽい会話でしょう?
「後から、ふたり来るんだ。コンセントのある席がいいな」
ノートパソコンをパタパタと打ちながらの食事したい。
彼女は、窓際の席に案内してくれた。まだ、昼前なので店内は空いている。パスタを食べているサラリーマンがふたりいるだけだった。
僕は席に着くと、ヴェルデッキオとミニフィセルを注文した。グラスは3つだ。みーやん隊員とさなえ隊員は、後から来る。
今日はぜんべろ会議なのである。
霜が降りたワイングラスに、ヴェルデッキオを注ぐ。元々、安いイタリアのワインだけど、フルボトルを1000円で売るサイゼリアは、エライ!
ヴェルデッキオは、2000円はしないワインなんだけどね。
ワインのウンチクを語る人たちには向かないけれど、キリッと冷やすと、とても旨い。小幸福である。せんべろワインなのに、心が豊かになれる。
さらに焼きたてのミニフィセルにオリーブオイルをつけて食べると、気持ちはセレブだ。
サイゼリアは、ワインにチカラを入れているのだろう。僕は、そう思う。
ずいぶん前だけど、立派なワインリストがあったり、アンティパストやハードチーズ、カントッチョなんかも出していた。
ワイン飲んでください。という品揃えである。ピクルスも、ちゃんと旨かった。
その頃の僕は、サイゼリアファンであった。
ところが、僕が注文するメニューがどんどん消えていったのである。サイゼリアでは、僕は少数派だったらしい。
「すみません。もうなくなってしまって、少しだけ残ってますから、メニューにはないけどお出ししますね」と、店員に云われたことがある(確か、寝屋川のサイゼリアだったと思う)。
ワインなしでイタメシが食えるか! どん! という僕には、さびしいのだ。
「ランチパスポートって知ってる?」と、みーやんが云った。
みーやんはいつもスーツを着ている。家に帰ったら、部屋着のスーツに着替え、寝るときは、パジャマのスーツに着替えるに違いないのだ。
「ワンコインで、ランチ食べれる本やろ」と、さなえが云った。
珍しくスカートをはいている。シンプルな紺色のシャツに、クリーム色のヒールである。さなえは、とりあえずビールを飲んでいる。
「せんべろ探検にも、そんなのあったらええなぁ。安く飲めるし」と、みーやんは云った。
「千円で本を買ったら、千円でべろべろになれるわけだ。本を片手に梯子やな」と、僕が云った。3軒梯子しても、3千円である。
「せんべろ手帖ってのは、どう?」と、さなえが続けた。
そいつはいい。
と、珍しく意見が一致する。夢の『せんべろ手帖』である。
「でも、どこで買うたらええねん?」と、みーやんが云った。
「なければ、あたしたちで、作ればええやん」と、さなえがビールを飲み干して云った。
でも、どうやって?
せんべろ会議は続く。
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サイゼリア枚方市役所前店
住所 大阪府枚方市岡東町8−6 現代枚方駅前ビル2F
電話 050−5589−1854(予約専用)
072−804−9061(お問い合わせ専用)
交通 京阪本線枚方市駅中央口より徒歩3分
営業 10時から23時
定休日 無休
ひとり千円くらいでした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
日本全国で巡礼する隊員たち。
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
隊員 さなえ@婚活中 みーやん@ギタリスト えま@野菜ソムリエ
かおりん@シャンボール
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
隊員 ひろみ@デザイナー
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一
行きつけのサイゼリアってのも、なんだか変だ。
行きつけのローソン。とも、行きつけの吉野家とも云わないと思う。チェーン店って『行きつけの』とは、なぜか云わないけど、サイゼリアは断然、僕の行きつけである。
「今日も、おひとりですか」と、案内の女性店員が云った。
ほら、行きつけっぽい会話でしょう?
「後から、ふたり来るんだ。コンセントのある席がいいな」
ノートパソコンをパタパタと打ちながらの食事したい。
彼女は、窓際の席に案内してくれた。まだ、昼前なので店内は空いている。パスタを食べているサラリーマンがふたりいるだけだった。
僕は席に着くと、ヴェルデッキオとミニフィセルを注文した。グラスは3つだ。みーやん隊員とさなえ隊員は、後から来る。
今日はぜんべろ会議なのである。
霜が降りたワイングラスに、ヴェルデッキオを注ぐ。元々、安いイタリアのワインだけど、フルボトルを1000円で売るサイゼリアは、エライ!
ヴェルデッキオは、2000円はしないワインなんだけどね。
ワインのウンチクを語る人たちには向かないけれど、キリッと冷やすと、とても旨い。小幸福である。せんべろワインなのに、心が豊かになれる。
さらに焼きたてのミニフィセルにオリーブオイルをつけて食べると、気持ちはセレブだ。
サイゼリアは、ワインにチカラを入れているのだろう。僕は、そう思う。
ずいぶん前だけど、立派なワインリストがあったり、アンティパストやハードチーズ、カントッチョなんかも出していた。
ワイン飲んでください。という品揃えである。ピクルスも、ちゃんと旨かった。
その頃の僕は、サイゼリアファンであった。
ところが、僕が注文するメニューがどんどん消えていったのである。サイゼリアでは、僕は少数派だったらしい。
「すみません。もうなくなってしまって、少しだけ残ってますから、メニューにはないけどお出ししますね」と、店員に云われたことがある(確か、寝屋川のサイゼリアだったと思う)。
ワインなしでイタメシが食えるか! どん! という僕には、さびしいのだ。
「ランチパスポートって知ってる?」と、みーやんが云った。
みーやんはいつもスーツを着ている。家に帰ったら、部屋着のスーツに着替え、寝るときは、パジャマのスーツに着替えるに違いないのだ。
「ワンコインで、ランチ食べれる本やろ」と、さなえが云った。
珍しくスカートをはいている。シンプルな紺色のシャツに、クリーム色のヒールである。さなえは、とりあえずビールを飲んでいる。
「せんべろ探検にも、そんなのあったらええなぁ。安く飲めるし」と、みーやんは云った。
「千円で本を買ったら、千円でべろべろになれるわけだ。本を片手に梯子やな」と、僕が云った。3軒梯子しても、3千円である。
「せんべろ手帖ってのは、どう?」と、さなえが続けた。
そいつはいい。
と、珍しく意見が一致する。夢の『せんべろ手帖』である。
「でも、どこで買うたらええねん?」と、みーやんが云った。
「なければ、あたしたちで、作ればええやん」と、さなえがビールを飲み干して云った。
でも、どうやって?
せんべろ会議は続く。
<記事 大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サイゼリア枚方市役所前店
住所 大阪府枚方市岡東町8−6 現代枚方駅前ビル2F
電話 050−5589−1854(予約専用)
072−804−9061(お問い合わせ専用)
交通 京阪本線枚方市駅中央口より徒歩3分
営業 10時から23時
定休日 無休
ひとり千円くらいでした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ええ体してるやん。せんべろ隊に入らへんか?」
年齢・経験不問。お酒が飲めなくても安心して活動できます。
日本全国で巡礼する隊員たち。
大阪せんべろ隊長 紙本櫻士@コピーライター
隊員 さなえ@婚活中 みーやん@ギタリスト えま@野菜ソムリエ
かおりん@シャンボール
東京せんべろ隊長 にしやん@上々颱風
隊員 ひろみ@デザイナー
掛川せんべろ隊長 川人拓也@伝える人
会津せんべろ隊長 吉川@ジュニエコ100開催地だ!
浦和せんべろ隊長 かおりん@もつ命
※行け! って感じのせんべろモデルはmaiちゃんです。感謝!!!
撮影 田原慎一